3月26日 「恵みの中で育まれる」 

箴言31-12節、ヨハネの手紙T 212-17節  東方敬信牧師

 

箴言3

1   わが子よ、わたしの教えを忘れるな。

  わたしの戒めを心に納めよ。

2   そうすれば、命の年月、生涯の日々は増し

  平和が与えられるであろう。

3   慈しみとまことがあなたを離れないようにせよ。

  それらを首に結び

  心の中の板に書き記すがよい。

4   そうすれば、神と人の目に

  好意を得、成功するであろう。

5   心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず

6 常に主を覚えてあなたの道を歩け。

  そうすれば

  主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる。

7   自分自身を知恵ある者と見るな。

  主を畏れ、悪を避けよ。

8   そうすれば、あなたの筋肉は柔軟になり

  あなたの骨は潤されるであろう。

9   それぞれの収穫物の初物をささげ

  豊かに持っている中からささげて主を敬え。

10  そうすれば、主はあなたの倉に穀物を満たし

  絞り場に新しい酒を溢れさせてくださる。

11  わが子よ、主の諭しを拒むな。

  主の懲らしめを避けるな。

12      かわいい息子を懲らしめる父のように

主は愛する者を懲らしめられる。

 

ヨハネの手紙T 2

12  子たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、イエスの名によってあなたがたの罪が赦されているからである。

13  父たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが、初めから存在なさる方を知っているからである。若者たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが悪い者に打ち勝ったからである。

14 子供たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが御父を知っているからである。

15 父たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが、初めから存在なさる方を知っているからである。若者たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが強く、神の言葉があなたがたの内にいつもあり、あなたがたが悪い者に打ち勝ったからである。世も世にあるものも、愛してはいけません。世を愛する人がいれば、御父への愛はその人の内にありません。

16  なぜなら、すべて世にあるもの、肉の欲、目の欲、生活のおごりは、御父から出ないで、世から出るからです。

17 世も世にある欲も、過ぎ去っていきます。しかし、神の御心を行う人は永遠に生き続けます。

 

ヨハネの手紙は、イエスと歩みを共にした信仰の先達が次の世代に向けて信仰の真理を語り継ぐものとして書かれたものである。

「子たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、イエスの名によってあなたがたの罪が赦されているからである。」「たとえ罪を犯しても御父のもとに弁護者、正しい方、イエス・キリストがおられます。」イエス・キリストの十字架によって、たとえ罪を犯しても十字架の前で罪を悔いて赦され新しく出発することが出来る、そうした新しい世界、闇が去ってまことの光が輝いている世界を示し、子供たちよ、若者たちよ、父たちよ、と世代の特徴を語りながらキリスト者の生き方を語っている。

「初めから存在なさる方を知っている」とは、イエス・キリストによって罪を赦され救いに与ったことを土台として生きていることである。「悪い者に打ち勝った」とは、自己中心的な生き方から解放され、この世の問題に向かい合い、祈り、自分に何が出来るかに心を向けること。イエスとの出会い、イエスの絶対的な愛に受け入れられた自分を見出せば、自分が生かされている感謝で欲望や不安は消え去っていく。「御父を知っている」とは、祈りを通し神と信頼の糸で結ばれていることである。

ヨハネは、あなたがたは既に「罪が赦されている」「初めから存在なさる方を知っている」「父に対して祈っている」からこの手紙を書いた。言換えれば、既にその恵みに与っている、恵みの共同体の中に入れられている、そのことをはっきり意識して歩んで欲しいと語りかけているのである。

富士見教会も4月から新たな体制で歩みを進めようとしているが、与えられている恵みを心から感謝し、祈りつつ新たな目標に向けて歩んで行きたい。

 

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