国定公園を望む牧場   F10号     2012.07  個人蔵
 放牧地越しにみえる遠景は、麓の樹林、中腹の草地、山頂の裸地の各相からなる馬の背を思わせる駒ヶ岳、噴火による泥流でせき止められてできた複雑な湖岸線を形成する小沼(手前)と大沼(奥)である。名勝といってもよい国定公園であるが、パノラマのように望めるこのきじひき高原牧場を久しく知らなかった。渡島半島の南端にあるのか本州並の豊富な植生とホルスタイン、黒毛和種、赤毛和種、重種馬など多くの畜種の放牧。絵心誘うポイントがいくつもある魅力的な牧場である。