赤いサイロのある牧場   F10号     2015年     個人蔵
 北海道北部の幌延町付近の国道40号線から、日本海に向かって宗谷本線の踏切を横切ると、酪農家の集落からなる下沼地区に入る。一面、草地が広がる中に赤いサイロが点在する。赤いサイロは今は利用されず,酪農家であることを示すランドマークになっている。湿地帯を開墾したのであろう。この日、地区の端の展望やぐらに上がると、地区内の無数のロールベールの景観と蕭条(ショウジョウ)たる湿地帯の中に鏡面のようなパンケ沼、そして雲間に浮かぶ利尻岳上部山容が遠望できた。
注:前面の赤白斑のウシは、右の黒白斑のウシと同じホルスタイン種である。