牛飼い  F10号    2004.8
   山陰の中山間地域では高齢化が進み、65歳以上が50%を超える集落もみられる。この地域の肉牛経営は、子牛を生産するための雌牛を1〜2頭飼う農家が全体の半分を占め、その多くを高齢者が担っている。
 彼らは山野草や稲わらなどの地域資源を利用して、家族同様に牛を飼う。伝統的に環境と調和した飼養を続けているが、いずれは消えゆく生活的な哀愁がまつわる。