中標津町営牧場・開陽台(北海道中標津町)      2011年9月訪問
   
 開陽台には朝6時頃到着した。閑散とした広い駐車場から階段を上がったところに2階建て円形の展望施設がある。過去に2回訪れているが、近隣の展望施設にくらべ知名度が高いのだろう、りっぱな展望台に建て替えられていた。    標高271mの丘に立つ展望台屋上から中標津町方面を望む。風が強い地域なのだろう。牧草地を防風林が格子状に区切っている。 
  
 中標津方面から右手(西側)に視野を移すと、中標津町営の公共牧場が遠望できる。開陽台駐車場から下にある牧場の進入路に向けつづら折りの遊歩道が見える。   さらに双眼鏡でのぞくと、ホルスタイン育成牛群がごま塩をまいたように散開して食草しているのが確認できる。
   
  北西の摩周湖方面の町営公共牧場を望む。牧区を囲む雑木林の中に牧場の管理事務所が見え、そこから牧場の奥へ続く、くの字型の作業道路がみえる。  開陽台駐車場から牧場へ下る遊歩道(2.6kmあるという)を歩く。隣接した牧区にウシを放牧しているといいのに思いながら降りていくと階段を踏み外して転んだ。加齢か最近はよく転ぶようになった。
視てある記 開陽台は、1980年代の中頃に職場の数人と訪れた遠い記憶(その前にも一度訪れた記憶がある)がある。その頃、日本で始めて牛群平均1万kgを突破した網走地方の酪農家を見学した帰りだったと思う。その頃の展望台の様子は上がり道路と下り道が分かれていた以外の記憶はないが、ツーリングライダーがよく立ち寄る聖地と聞いている。天文台のようなしゃれた展望施設と手のかけた牧柵と遊歩道を整備したあか抜けた名所になっていた。多和平と同じくほぼ360°(公称330°)の視界で、空と大地を分ける弧を描くような地平線がみえる景観を見せてくれるのはいかにも北海道である。