900草原(北海道弟子屈町)      2011年7月訪問
   
  総面積1440ha、放牧地930haの弟子屈(てしかが)町の公共牧場で、放牧面積から900(きゅうまるまる)草原と呼ぶ。2回転半するほどの壮観なパノラマビューから命名されたとの異説もある。造成と放牧による人工草地であるが、「草原」と呼ぶのも北海道らしい。  手前の草地のパークゴルフ場から、サイロ型の展望室、2階建て無蓋の展望台、平屋のレストハウスを望む。展望(室)台からは、広い駐車場などがあるため、草地の360°パノラマビューとはいかない。レストハウスでソフトクリームを食べながら店主と雑談する。 
    
 放牧牛はいないかと展望台でしばしたたずんでいると、サイロ型展望塔の裏手から、さわさわとした擬態音がかすかに聞こえる。展望塔の裏手の音のする方向にしばし下っていくと200頭規模の夢中で草をはむ育成牛群が視界に飛び込んできた。 主展望台から時計回りに周回道路に入る。しばらく行くと丘の向こうから150頭規模の食草中の牛群が現れた。車を降りて牧柵沿いに立つが、食草に夢中で一顧だにしない。 
   
 主展望台から半周したところに夕陽丘展望塔がある。  周回道路からの牧場の眺め。多和平牧場とは比較的至近にある。
視てある記: 900草原は、開陽台、多和平と並ぶ根釧大地三大公共牧場である。11kmに及ぶ周回道路があり、車のハンドルを操作しながら、加山雄三の「旅人よ」の歌詞が脳裏をよぎる。「風にふるえる緑の草原♪〜やがて冬が冷たい風を運ぶだろう♪〜草が枯れても命果てるまで♪〜若き旅人よ♪〜」 古き旅人ではありますが、また再訪したいね。