▽▲▽ ごあいさつ開 催 趣 旨)▽▲▽

 牛とつきあう職業を得て、働きながら耕しつつ、牛を題材とする油絵を描いて30年となりました。その節目として、ここ三年半の作品を、牛が造園してきた山、三瓶山の麓の地で発表します。

 島根県大田市は伝統ある黒毛和牛の子牛生産地帯であり、酪農も盛んです。三瓶山は、その昔、900haに1000〜2000頭の和牛が放牧され、山全体をシバ型草原が覆い、その景観の美しさから国立公園に編入されました。その後放牧が衰退しましたが、近年、三瓶山麓の牧野にも黒毛和牛の放牧が復活しています。

 出品作品は、主に大田市内の和牛を描いています。牛やそれを取り巻く自然や畜産業の一端を描き、季節、牛や人の生活、詩、ドラマを感じる絵を描くことが願いです。

 この展覧会は、作家自身による牛のミニ企画展です。テーマは「牛との対話」です。20点の全出品作は、作家自身または普段物言わぬ牛の視点から語ってもらい、作品の解説(コメント)に付します。             戻る