狭山事件の再審を求める市民集会アピール 2006年5月23日 昨年3月16日の最高裁による突然の棄却決定に怒りの声をあげて1年、ついに今日、石川さんと弁護団は第3次再審請求を東京高裁に申し立てました。弁護団は、あらたに参加した弁護士をふくむ総勢23人の弁護人により、筆跡、筆記能力が違うという新証拠、筆記用具に関する新証拠、警察が2度の捜索で鴨居の万年筆を見落とすはずがないと指摘する新証拠、などを提出して、東京高裁に再審開始を求めました。 いよいよ、あらたな闘いの開始です。 昨年の最高裁の棄却決定は、市民常識に反し、非科学的でずさんなものでした。元警察鑑識課員が経験と専門知識にもとづいて「封筒宛名の『少時』部分は万年筆で書かれている」と指摘した鑑定にたいして、「現物を肉眼で観察しても別の筆記用具とは認められない」として退けています。素人の裁判官が専門家の科学的分析を肉眼で見ただけで否定できるのでしょうか。まず、鑑定人の尋問をすべきです。 狭山事件の裁判では、31年以上、一度も、証人調べや現場検証などの事実調べがおこなわれていません。東京高等検察庁には積み上げると2〜3メートルという検察官手持ち証拠があるのに、ずっと証拠開示もおこなわれていません。市民が刑事裁判に参加する時代が来るというのに、なんという不公平な裁判がまかりとおっているのでしょうか。 今日は石川一雄さんが、24才で身に覚えのない殺人事件で逮捕され、冤罪におとしいれられた日です。石川さんは微罪の別件で逮捕され、警察の留置場=代用監獄で、連日殺人事件の取り調べを受けました。それから43年たった現在も、誤認逮捕事件や冤罪事件はなくなっていません。国際的には常識となっている取り調べの録音・録画や公正な証拠開示も実現していません。むしろ、警察の暴走さえ招きかねない、現代版治安維持法として危険性が指摘されている「共謀罪」を強行に成立させようという動きすらあります。このようなときだからこそ、あらゆる差別も冤罪も許さない、人権確立をめざす市民の運動が必要です。 わたしたちは、第3次再審の闘いにむけた石川さんの決意にこたえ、弁護団を激励・支援し、一日も早く、事実調べー再審開始を実現するために、今日ここに集まりました。そして、真実を訴え続け冤罪を晴らした人たちの話を聞き、「真実は必ず勝利する」という確信をもちました。公正な裁判や人権確立をめざす国内外の多くの人たちの連帯の声を聞きました。そして、ともに狭山事件の再審を実現するために、もっともっと市民の力を集めて、あらたな闘いを開始することを誓い合いました。新署名運動を始めよう!一人ひとりが東京高裁にはがきや手紙で要請しよう!リボンバッジをつけて街角で石川さんの無実を訴えよう! わたしたちは、石川一雄さん、弁護団とともに、狭山事件の再審開始を求めます!事実調べと証拠開示を求めます!第3次再審のスタートにあたって、43年目の決意をこめて、市民に訴えます。石川さんは無実です。狭山事件の再審を市民の力で実現しよう! 2006年5月23日 狭山事件の再審を求める市民集会 参加者一同 |
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