掃除

 

 

 休日の昼間。涼介がリビングでくつろいでいると、啓介が階段下の物置から掃除機を引っ張り出してきた。

 ようやくあの部屋を片付ける気になったか、と少々ほっとしながら見守っていると、機嫌良く鼻歌を歌いながら、階段を素通りしてそのまま玄関へと行ってしまう。

 「啓介? 掃除機持ったままどこ行くんだ?」

 「ガレージ。車の中に掃除機かけようと思って。あ、アニキのFCも一緒にやっとこっか?」

 「……どうせなら自分の部屋に掃除機かけろよ」

 「うぇ。掃除嫌いなんだよ。アニキのFCもやっとくから、かんべんな!」

 そう言うと啓介はさっさとガレージへ逃げ出してしまった。

 車の掃除はあんなに楽しそうなのにな……。

 


 

80%くらい実話。啓介は私(汗)。

高橋家ならガレージにカークリーナーの

1つや2つありそうですが、

お家用のほうが吸引力が高いってことで

見逃してください……。

 

 

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