ポストIT講習講座「芦屋方式」
IT講習が終わって
平成12年度終わりから平成13年度にかけて全国で550万人を対象に開催された国策としての「IT講習」。その多くは、公民館、学校、民間施設で開催されました。受講料は無料、12時間の講習でした。内容はインターネット、メールが出来るまでです。パソコン講習ではなく、情報通信技術のスキルを身に付けてもらおうという趣旨でした。
ステップアップ講習
しかし、12時間というと体験するには短く、話をするには長いという時間でした。どうしても不消化の部分が出来てしまい、受講後のアンケート調査でも8割程度がステップアップした講習の開催を希望しています。
さて、ステップアップ講習を受け持つのは、公民館をはじめとした社会教育施設です。そして、民間教育事業者としてのパソコンスクールでしょう。
そこで、公的教育機関としての公民館で、どんなポストIT講習を持てばいいのか?が社会教育関係者の間で当面する課題となっています。
パソコン講習ではない!
IT講習は何かを間違うと、「パソコン講習」でよしとなってしまいます。IT講習は「情報通信技術」のリテラシーを身につけてもらおうというのが趣旨ではなかったでしょうか。ワープロや表計算を学んでいただく講習ではなかったはずです。入門編としての「IT講習」の12時間をおえたあとのステップアップ講座としては、「情報通信技術=インターネット技能」のスキルを磨いてもらうことにポイントを置いた講座であるべきです。
道具は使うことによって上達する
インターネットの技能を身につけるには、パソコンによる物づくりをテーマに集った人たちによる情報交換の必要な場面を設定することが一つの方法です。メール、掲示板、添付メール、検索、ダウンロードなど、IT講習だけでは身に付かなかったスキルが多くあります。それらを織り交ぜながら、自宅のパソコンを使いこなすような学習内容の組み立てを考えるのが、ポストIT講習講座の中味でしょう。
ここでは、ポストIT講習講座の「芦屋方式」についてその取り組みをお知らせします。
| IT講習のためのホームページ | 13年度 IT講習で使用するために作成したホームページ |
| インターネット中級 | 12年夏 ホームページを作ろうの講座のためのホームページ |
| 広報係さんいらっしゃい講座 | 13年夏 広報紙・誌を作る講座のためのホームページ |
| ホームページ作成講座 | 13年秋 ホームページ作成講座のためのホームページ |
| インターネットでExcel | 13年秋 Excelで金銭出納簿を作る講座のためのホームページ |
| 年賀状作成講座 | 13年秋 年賀状を作る講座のためのホームページ |
| 健康山歩き講座 | 13年夏 健康山歩き講座の連絡用ホームページ |
国立教育政策研究所社会教育実践研究センターの公民館職員専門講座にて「公民館を巡る課題 情報化の拠点としての公民館 〜情報リテラシー育成講座〜 と題して2001年10月3日に事例報告した発言原稿(抄)
1 はじめに
2 IT講習に込めるもの
(1) 講習のありかた
(2) アフターケア
(3) ネットのマナー
3 ポストIT講習の試み「芦屋方式」
(1) ITを利用した学習,より個人を尊重して
(2) 人と人の出会いをより深めて
(3) 波及効果を期待して
(4) 実践例から
4 インターネットをもっと身近なものに
(1) インターネットを使う目的
(2) Webだけで学習するのは,公民館らしくない
(3) 夢は町内のホームページ
5 おわりに
2 社会教育におけるホームページの可能性 〜IT講習のためのホームページから〜
月刊『社会教育』(2001年11月号)及び平成13年度AVCC『2002ネットワーク社会における生涯学習』に掲載した、IT講習のためのホームページから、ホームページを活用した講座のありかたと、情報リテラシー講座の展望の原稿
1 ホームページの性格
2 IT講習のためのホームページ
3 IT講習とその後の方向
4 街づくりへつなぐポストIT講習
5 公民館職員として
6 ソフトの不足とネットの制約
7 おわりに
各章は AVCC(財団法人高度映像情報センター)サイト版 生涯学習IT研究会 IT講習 活用・展開 ケーススタディ版にリンクしています。
3 21世紀をひらく公民館活動のあり方 〜第13回 生涯学習推進研究協議会(公民館全国セミナー)〜
全国公民館連合会主催の生涯学習研究協議会(公民館全国セミナー)のシンポジウム「21世紀をひらく公民館活動のあり方」(2002年1月9日開催)の、パネル発言予定原稿。セミナーの研究主題は「21世紀に果たすべき公民館のあり方を探る」〜これからの公民館活動の可能性〜。パネリストとして、公民館がIT講習を担当した経験、ポストIT講習講座の開催事例を中心に、Web上での学習の可能性、e−learningコンテンツの充実など、IT社会を展望した今後の公民館のありかたへの提言。
1 はじめに
2 IT講習で見えたこと
3 ホームページの性格
4 ポストIT講習講座
5 今後の公民館
6 おわりに