能代市子ども館のプラネタリウム
(1年生の授業から)


1.1年生の体験授業

本校では、2001年度より1年生で「総合理科B」という科目が教育課程に入ります(新学習指導要領実施は2002年度からですが、先行実施ということになります)。「総合理科B」は生物・地学分野を基盤にした新しい科目です。
そういうこともあり、今年度の1年生の「生物IA」の授業の中で、プラネタリウムを体験させてみることになりました(3学期)。今日は、1年生の授業におじゃましまーす。

2.能代市子ども館

能代市の米代川(よねしろがわ)河口そばにあります。「子ども館」ではありますが、プラネタリウムをはじめ、科学の体験コーナーや、ロケットや自動車のしくみの展示などがあり、大人でも楽しい施設です。
@子ども館に到着。1時間目と2時間目の授業を使います。
Aとてもきれいな施設です。
Bロケットの展示もあります。能代市には文部科学省の「ロケット実験場」があります。
C科学の体験コーナー。好評です。
Dプラネタリウムです。生徒はわくわく。

3.生徒からの質問

プラネタリウムを終えて帰る途中に、こんな質問がありました。「星はどうしてキラキラとまたたくの?」
というわけで、ちょっと考えてみましょう。

「キラキラ星」も20kmまで!?

夜空に見える星のほとんどは恒星です。恒星とは、自ら光を発する天体のことですが、我々の太陽も恒星の1つです。自分で光を発せず、太陽の光を反射して光る星を惑星といいます。さらに、惑星のまわりにある小さい天体を衛星といいます。
キラキラ瞬いて見えるのは、月や金星ではほとんどおこりません。キラキラするのは小さく見える星、恒星です。恒星は地球からかなりの距離があり、恒星からくる光は並行な光軸となって地球に届きます。地球表面(対流圏)では大気は流動し、密度の濃い空気や薄い空気が混在しています。そのような「乱れ」に平行光軸はすぐに影響されます。よって、星(恒星)はキラキラと瞬いて見えるのです。金星などの惑星は、地球に比較的近いため、並行光軸ではなく広がりをもった光軸となりますのでほとんど「乱れ」の影響を受けません。
大気の乱れが「キラキラ」の正体ですので、20km上空までの対流圏を脱出すれば、どんな星も「キラキラ星」ではなくなることでしょう。

4.では学校に戻りましょう。

3時間目の授業はなんだっけ?