スウェアリンジェン  ジェイムス・スウェアリンジェン

インヴィクタ序曲、チェスホードポートレーイト、センチュリア、コビントンスクエアなどなど多数

アメリカの教育者兼作曲家です。その曲には随所に教育的配慮がみられ、一生懸命やってもすぐ飽きてしまうところはまさに教室での勉強と一緒でしょう。しかし、初級バンドのトレーニングにはもってこいで、中学生は、まずはじめにこういうくせのない響きにふれてほしいものです。

スーザ   ジョン・フィリップ・スーサ

星条旗よ永遠なれ ワシントンポスト 海を越える握手 美中の美 など 多数

言わずとしれたマーチ王 秋山紀夫先生によると、本当はスーサという発音で濁らないとのことです。数え切れないほどのマーチを作曲し、誰もがお世話になっているはずの人です。なおあまり演奏されませんが、マーチ以外にも吹奏楽のためのオリジナルの佳品を作曲しています。

スッペ

喜歌劇「軽騎兵」「詩人と農夫」「ウィーンの朝昼晩」「スペードの女王」序曲 など 

オーソドックスな序曲を書く人です。雰囲気を出して演奏するのはとても難しいでしょう。薄っぺらな演奏になってしまいがちです。木管楽器の指が回らないときついですね。

ストラヴィンスキー  イゴール・ストラヴィンスキー

バレエ音楽「春の祭典」「火の鳥」「ペトルーシュカ」など

ロシアの作曲家ですが、民族色を感じさせません。もっと超越したものが音楽にあります。端的に言うと「かっこいい」曲を書く人だと思います。'70年代のコンクールではK大学がU先生の編曲で演奏していた。このころは著作権意識がまだ根付いていなく、まあゴニョゴニョがあったので、演奏はもう聴くことができない。

スパーク  フィリップ・スパーク

組曲「ドラゴンの年」 祝典のための音楽 ジュビリー序曲 など

元々は、金管バンドのための作品を多く書いていたイギリスの作曲家です。ロイヤルエアフォースバンドと共に、日本吹奏楽界に登場しました。元々金管バンド用だったため、コルネットの名人芸が必要な曲が多く、ちょっと敷居が高いかもしれません。

スミス  クロード・スミス

フェスティバルヴァリエーション、華麗なる舞曲 ルイ・ブルジョアの賛美歌による変奏曲 など

すべての楽器に早いパッセージを吹かせ、特にトランペット、ホルンに鬼のようなタンギングの早さ(しかも高音域)を要求する作曲家。金管がものすごくうまくないと、とてもできません。残念ながら、早逝しました。

スミス   R・W・スミス

海の男たちの歌 大地と水と火と空の歌 「ダンテの神曲」より インチョンなど

海の男たちの歌が大ヒットしました。箕にあずき入れて波の音をやる音効さんがいます。 打楽器が特殊なものが多く、全国の中学のパーカッションを混乱の渦に巻き込みました。演奏効果の、すごくあがる曲をたくさん書いていますが、コンクールでやるのはどうかなあって気がしますけど。
追記:と、H13頃に書いていたら、いつのまにか押しも押されもせぬ人気作曲家になってしまいました。

追記2 そして今は演奏する団体が減ってきました。まだまだ見かけますけど。栄枯盛衰ですね。

スメタナ

交響詩「我が祖国」よりモルダウ

故郷の自然への愛情が抒情的なメロディーに込められています。吹奏楽コンクールにはあまり向いていませんが、上記の曲を全国大会で演奏した団体があります。