(1)全国大会

管理人が初めて生で聞いた全国大会の演奏が中心です。一般的にも名演とされているものなので、みなさまあまり異論はないかと…

'86全国大会 府立淀川工業高校 指揮 丸谷明夫

A・リード:アルメニアンダンスパートT

初めて生で聴いた全国大会でしたが、冒頭のトランペットの「ジャカジャア〜ン」のところでものすごい衝撃を受けました。「あ〜Trpって、本当はこういう音がするんだあ」てなことを思ってました。今まで自分がイメージしていた音をはるかに越えるものが聞けました。この演奏を聴いて、本当に来て良かったなあと思いました。

'86全国大会 埼玉栄高校  指揮 大滝実

M・ラヴェル/R・ブートゥリ:ダフニスとクロエ第二組曲より

これはみなさんあげるものだと思いますが、私、この年このダフクロ都合5回聴いてます。予選、県大、近くの小学校でやった子ども会の音楽鑑賞教室、関東大会、全国大会の5回。正直言って県大会とか聴いたときには、そんなにうまいと思いませんでした。とにかく音でかいなあと思っただけでした。関東大会の時もすごくよくなっているんですが、朝一だったのでいまいち精彩を欠き、代表は危ないかと思いました。だから、全国大会もあんまり期待しないで聴き始めたんですが、夜明けの冒頭が始まった瞬間に「全然違うじゃん?」という言葉で頭の中がいっぱいになりました。まさしく全然別の演奏が聞こえてきたのです。後はあの伝説の演奏になるんですが、 とにかくこの年の栄は本番を追うごとにうまくなりました。その成長の過程も含めて伝説だと思います。

'00全国大会 飯能市立加治中学校  指揮 中川徳夫

F・レハール/鈴木英史:喜歌劇「メリー・ウィドウ」セレクション

この年の加治中の演奏は、県大会、西関東大会は生で聞きましたが、全国大会は聞きに行けませんでした。 ですから、聞いたのは録音です。それでもこの演奏が、埼玉県の中学の全国大会の演奏で一番うまいと言えます。 それぐらい、この演奏は特別でした。中川先生〜加治中の演奏の最大の魅力は「一体感」です。本当にバンドが 一つになって一つの音楽を作っていることが伝わる演奏でした。また、アレンジにちょっとアレンジを加えて オリジナルのテイストが加わっています。前年の辰口中の演奏と聞き比べるとよくわかります。

次年度は美杉台中開校により生徒が半減してしまい、吹奏楽部員も散り散りになってしまいました。ですので 新しく入ってきた1年生も入れてやりくりしていたので、 全国大会金賞はとりましたが、この年のような圧倒的な演奏ではありませんでした。ですから、やはりこの年の 演奏が加治中の最高の演奏であり、また、埼玉の中学としての一番の演奏だと思います。