(2)支部大会

ちょっとマニア臭がしてきたとは思いますが、全国大会出場経験ありの団体です

'87関東大会 川越市立霞ヶ関西中学校 指揮 阿部和博

N・リムスキー=コルサコフ/M・ハインズレー:シェヘラザードより第2楽章

決して洗練されたサウンドではありませんでしたが、勢いと「すごさ」を感じさせる演奏でした。私が初めて聴いたシェヘラザードでした。以後しばらくの間、私にとってシェヘラザードというと2楽章のことでした。一般的には4楽章をやることが多いんだと知ったのは、高校に入ってからのことです。

'87 関東大会 川越市立野田中学校 指揮 佐藤正人

ルーセル/佐藤正人:バレエ組曲「バッカスとアリアーヌ」より

佐藤正人さんの演奏とのファーストコンタクトでした。こちらは対照的に統制のとれまくったサウンドで、一糸乱れぬアンサンブルでした。とにかくバンドのメンバーがよく言えば大人びて見え、悪く言えば生意気そうな団体でした。当時の私は嫉妬(同じ中学生なのにという)もあって、あまり素直に認められませんでした。でも認めざるを得ない演奏でもありました。「悔しいけどうまいなあ。」という感想を持った演奏でした。

'93都大会 亜細亜大学 指揮 小倉啓介

グロフェ/淀彰:組曲「グランドキャニオン」より

サウンドは抜群に良かったです。全国に出すべき演奏だったと思います。そしてとにかくトランペットの1stの人がうまい!「豪雨」のハイEを、きっちりいい音で当てるんですよ。しかも予選の時よりも音程もよくなってたし。ちなみに埼玉栄出身の人だったそうです。

'95東関東大会 千葉商科大学 指揮 佐藤宗男

W・ウォルトン/淀彰:スピットファイヤー プレリュードとフーガ

圧倒的な金管の音圧と輝かしい音色、ハーモニー。この団体らしい力押しの演奏でしたが、前後数年の中でも出色の出来でした。神奈川大学がこの年出場しておらず、全国大会出場の最大のチャンスでしたが、涙をのみました。しかし、この演奏はこの曲の解釈の仕方としては、一つの理想型といえるのではないかと思います。

'96西関東大会 狭山市立東中学校 指揮 中川徳夫

C・サン=サーンス/後藤洋:組曲「動物の謝肉祭」より

清々しい演奏でした。もちろん技術的にもすばらしいものがあるのですが、何よりも指揮者を中心とした一体感が如実に感じられる演奏でした。人数が35、6人しかいなかったのですが、そんなことをみじんも感じさせないすばらしい演奏でした。残念ながら全国大会での演奏は、広すぎる会場のせいもあって、この西関東の時の切れのある演奏を聴くことができなかった(全国銀)ので、こちらの方をあげさせていただきます。