6.外部指導者への私的な思い

コンクールにまつわるエトセトラでも書きましたが、最近学校の職員でない人がコンクールの指揮をすることが増えてきましたね。

音楽を職業とする人が楽器の指導をすること自体は悪いことではないと思います。いい加減なことを素人が教えるよりは専門性を持った人間がきちんとしたことを教えた方がいい場合もあるでしょう。特に高校になると生徒の技術的なレベルも上がってきますし、その生徒の欲求に答えるためにも専門家は必要になってくるでしょう。一概に否定はできません。

しかし、あくまで学校生活の中の部活動としての活動ですよね。特に中学校において、部活動を通じて生徒に教えるべきことは何ですか…

みんなで一つの目標に向かって、ひたむきに打ち込むことが、すばらしいってことじゃないんですか。

一生懸命やることは恥ずかしくないんだってことじゃないんですか。

その大切さを教えることを教員ではない人間に任せてしまっていいんですか。

それはあなたの仕事ではないんですか?

あなたが子供たちに向き合わなくていいんですか?

あなたはそれで教師として満足ですか?

 

ほかの誰でもないあなたが、ほかの誰よりも 子供たちのことをわかっているのではないのですか?

子供たちのことを大切に思っているのではないのですか?

 

専門知識は、ないよりあった方がいいです。でもそれよりも、もっと大切なものがあります。 子供たちを思う心、子供たちに本当にいい思いをさせたいと思う情熱だと思います。

それぞれいろんな状況で、いろんな事情を抱えていると思います。辛いことも嫌なこともたくさんあると思います。 何が良くて何が悪いのかなんてことは誰にもわかりません。

けれども、子供たちに向き合う気持ちだけは忘れないでいてほしいと、切に願います。