第1回
タンパク質
Vol.27 掲載
人の体は、水分の占める割合が体重の65%と多く、次に多いのが
タンパク質で16%、順に脂肪14%、無機質5%となっています。
体の中でタンパク質が作っているものは?
髪の毛=ケラチン、筋肉=ミオシン、血管・皮膚・骨=コラ−ゲン
脳=リポタンパク、血中タンパク=アルブチンなど、細胞=各種タンパク
という具合に体のすべてはタンパク質からできています。
体内のタンパク質は、毎日少しずつ入れ替わり、だいたい30日で全
身の半分が新しくなります。タンパク質は体内貯蓄されないので、そ
の日消費された量はその日のうちに補給します。
基本的には、体重1kg当たり1.18g
体重50kgなら1.18g×50kg=約59kgになります。
ストレスを強く受けた時などは、体重1kg当たり2〜2.5g位必要になり
ます。体重50kgなら100〜125g必要になりますね。不足すると体のバ
ランスを崩すことになってしまうのです。
また、特に成長期の子供は、体重1kg当たり2g以上必要としています。
つまり、自分の体重の二倍以上タンパク質を毎日食べる必要があります。
そして、この摂取するタンパク質はできる限り体内バランスが良く、質の
良い物で補給したいものです。
たんぱく質は、8つのアミノ酸を一度の食事の中で色々な食品
からバランス良く摂ると、その働きを最大限生かすことができます。
食べ合わせを考えて上手に食事を摂りましょう。例えば、ごはんだ
けでは78と低いプロテインスコアも、他の食品(*注)と組み合わ
せると、お互いに不足しているアミノ酸を補って、プロテインスコア
は100になります。
*注 大豆製品(豆腐、納豆、みそ、煮豆)、シジミ、あみ、さんま
豚肉、牛乳、さけ、アジ、まぐろ(魚一般)など
日本古来の炊きたてご飯、アツアツの具だくさんみそ汁に野菜をた
っぷり。お新香、それに玉子や海苔。これは、一見粗末に見える食事
ですが、みそ汁に野菜たっぷりのお新香も、人参や大根でいただけば、
申し分のないバランス食に早変わり。
いつも脂肪や糖質の摂り過ぎている私達の食事を改善するチャンス
です。
是非、この二月は粗食を心掛けて、内臓を休ませてあげて下さい。
プロテインスコアは、食品に含まれる8つのアミノ酸の量によって決
まります。細かい量は載せてありませんが、基本的には精白米つまり
ご飯とおかずの組み合わせによって、一回の食事のプロテインスコア
は、ほとんど100になります。
プロテインスコア
100 鶏卵、しじみ、あみ
96 レバー(鶏)、さんま
94 レバー(豚)
90 豚肉、いわし、ぼら、まぐろ
88 レバー(牛)、あじ、あさり
86 さけ、いか
85 鶏肉
84 ロースハム
83 チーズ
79 牛肉
78 精白米
76 里芋、ウィンナー
74 柿、そば粉
71 海老、かに、魚肉ソーセージ
69 わかめ、ごま、麦
56 小麦粉、大豆
50 凍豆腐
ご飯のたんぱく 米+大豆になるとタンパク価は100になります。
第2回
Vol.28 掲載
たんぱく質は、アミノ酸の集合体と言います。
アミノ酸は20種類あって、どれもが大切なのですが体内で合成されず、
食べ物から取り入れなければならない8種類のアミノ酸を必須アミノ酸と
呼んでいます。
たんぱく質の良し悪しは、この必須アミノ酸のバランスによって決まります。
必須アミノ酸の理想バランスの量を100として表すことに決めたプロテイン
スコア(たんぱく価)を基準に、食品のたんぱく質の良し悪しが判断されます。
例えば・・・肉を例にあげてみましょう。
100グラム中に含まれるたんぱく質の量とたんぱく価との順位です。
牛肉(脂肪の少ないモモ) ・・・・・22.3グラム(79) 第3位
鶏肉(ササミ) ・・・・・24.0グラム(87) 第2位
豚肉(ヒレ肉) ・・・・・21.5グラム(90) 第1位
何となく鶏肉が一番良質たんぱく質を含んでいそうな気がしていましたが、
肉の中で最も良質なものは豚肉になります。
第3回
Vol.29掲載
第4回
Vol.30掲載
〜睡眠との関係〜
第一回目にお話しした様に、人の体のほとんどはタンパク質でできていて、
日々再生して入れ替わっています。タンパク質の合成は、寝ている時に一番
効率よく行われます。(分解されたタンパク質を補充したり、傷ついた筋肉の
タンパク質を補修したりしています。)夜の睡眠中で眠りの深くなった時、成長
ホルモンが分泌され、身体が合成されます。ストレスが多かったり、眠りが浅
かったりすると充分な睡眠が摂れずにタンパク質も有効に利用されず、脂肪と
して蓄積されてしまう危険があります。食べ物と、身体はとても密接な関係で
す。私達の心掛け次第で良くも悪くもなってしまいます。ですから、実は夕食に
良質のタンパク質とその仕事を助けてくれるビタミン類をたっぷり摂ることが大
切です。朝のタンパク質や糖類は、一日の活動のためのエネルギ−源として、
夜は、身体の再生のためにしっかりと食べてください。
*注 意*
ただし、肉や魚からのタンパク質は、脂肪がたくさん含まれています。
豆腐や大豆製品、みそなどで充分です。脂肪は少な目に、調理法にも
気を配って、夜は夕食の後に活動する時間が最も短いので、エネルギ−
を摂りすぎないようにしてください。