スポーツクラブでその日たまたま知り合った人に、「カスピ海ヨーグルト」というのをもらった。
「種」を牛乳に入れてそのまま放って置くと牛乳がヨーグルトになるという、あれ。

「人に頼まれて持ってきたんだけど、多めに持ってきてるからあなたにもあげるわ。これも何かの縁だから。」

はっきり言って、僕はこの手のヨーグルトが苦手。
だけど喜んでその「種」をわけてもらった。


「これも何かの縁だから。」


それがすごく嬉しくて。

大事に持ち帰って、教えられた通りにもらった種を寝かせている。
ヨーグルト用のジャムをかけたりすれば結構食べられるかもしれない。
やっぱり苦手で食べられなくても、あの人にはおいしかったと言ってお礼を言おう。



僕がもらった『嬉しさ』は

ヨーグルトだけじゃなかったから。
「ヨーグルト」