永暦通寶

明末期の南明朝 桂王 朱由榔の時代 永暦年間(1647〜1661年)に
鋳造された貨幣。広東省の肇慶付近で鋳造されたといわれている。
銭質は 黄銅・紅銅の2種類があり、小平 折二 折三 折五 折十
があるが、種類や大きさは雑多で複雑である。

折十(壹分) 双禾一日 
46mm  黄銅製

永暦通寶の特徴として、表の暦の文字が4種類に分類できる。
画像のものは 禾が2つと日の組み合わせだが、他に
木が2つと目 (下記の折三銭 を参考)や 木が2つと日
それに 禾が2つに目 という4種の組み合わせがある。
そのほかに、背中の 壹分 の文字の痩せ型 標準型などとの
組み合わせ、それに そのほかの字体との組み合わせなど
分類が非常に雑多で大変なのです。

折十(壹分) 小型 36mm
双木一目  黄銅製

伝世品で、金色の輝きこそありませんが、味わいのある銅の色が
気に入っています。無錫のお寺の市場で見つけました。