邦題「三文役者」
原題「三文役者」
評者 |
評価 |
ひとこと |
ほーく |
未見 |
観てから入力します。 |
耕人 |
5 |
役者という仕事でさえあれば、それに全力を注ぐ。そんな生き方に共感を覚える。 |
<コメント> |
殿山泰司に対して、今まで持っていたイメージといえば、テレビで見かける冴えない脇役といったものだった。ところが、この作品を観てその認識を改めなければならなくなった。「ひとこと」でも触れたが、彼は役者という仕事から最後まで逃げなかったように思える。その個性的でアクの強い所作から主役級たりえなかったが、準主役級を演じていたことにも驚いた。 今回の作品についていうと、短時間だが実際の本人の映像を挿入している点が良かった。これでより身近に殿山泰司を感じることができるっからだ。 また、演じる俳優陣について触れよう。殿山泰司に扮した竹中直人は、竹中本人が述べているのだが、生き方が殿山泰司と似ているらしく、実に自然に演じていたように思える。晩年の姿がさほど年齢を感じさせないという点は、演じそこなったというより、精神的にもまだまだ若かったのだろうという新藤j監督の解釈なのだろうと思う。 吉田日出子は、地味だが女の意地を感じさせたし、荻野目慶子も 活発で明るいキミエを見事に演じ、また年齢相応の演じ分けも素晴らしい。(耕人) |
主演 | 竹中直人 |
共演 | 荻野目慶子、吉田日出子、乙羽信子、緋田康人、真野きりな |
監督 | 新藤兼人 |
脚本 | 新藤兼人 |
衣装 | 鈴木淳、戸塚麻由美 |
美術 | 重田重盛 |
撮影 | 三宅義行 |
音楽 | 林 光 |
編集 | 渡辺行夫 |
原作 | 新藤兼人『三文役者の死』(岩波書店刊) |
OST | 未購入。 |
2000年作品 | 126分 |
http://www.cs-tv.net/pia/200011/m001130.html |