邦題「顔」

原題「顔」


評者   

評価  

ひとこと

ほーく

豪華な顔ぶれがこれまた泥臭い


<コメント>

 藤山直美。松竹を支え、日本を代表する喜劇役者のひとりであった、藤山寛美の娘。この肩書きは彼女の背負った十字架である。彼女は、精力的に舞台公演をこなし、全国を転々とする。そして、あらゆる周辺芸能分野の実力者に熱望され、異分野との接点を持つ。クロスオーヴァーが容易な時代だからこその要請であろうが、その藤山直美が映画俳優として登場するのがこの作品である。監督は、阪本順治。そして、共演に臨んだのが、中村勘九郎、牧瀬里穂、佐藤浩市、豊川悦司、岸部一徳の面々。

 顔、もちろん、仮面としての顔、表情としての顔が注目されることが意識されているタイトル。その存在感故に、藤山直美にのみ目を奪われがちだが、人物設定が綿密になされているため、短時間のエピソードでも彼らの背景が把握できる。彼らの顔、その内面に宿る「顔」もが注目に値するのである。

 


主演 藤山直美
共演              中村勘九郎、牧瀬里穂、佐藤浩市、豊川悦司、岸部一徳
監督 阪本順治
脚本  
衣装  
美術監督  
撮影監督  
音楽  
編集  
OST 未購入。
年作品