邦題「スパイダー・マン」

原題「Spider Man」

2002/6/1@MOVIX倉敷


評者   

評価  

ひとこと

ほーく

 しなやかでスピード感あるアクションには、にんまり

<コメント>

  アメコミの雄、「スパイダーマン」が満を持しての登場である。飛躍的な進化を遂げるCG技術と成熟してきたその演出方法。これらが、実写困難であった「スパイダーマン」の特性を表現できるようになった立役者である。先行したアメコミヒーロー映画(実写)と言えば、「バットマン」、「X−メン」だが、どちらも内面描写重視の傾向があった。それは、やはり時代の要請であり、脳天気な超人は歓迎されないということを意味する。今回の「スパイダーマン」もその例にもれず、そういった側面を付帯している。個人的には、その風潮は時代性という指針であり、排除する必要はないと思うが、やはりその内面の背景が安直すぎておりかなり食傷気味である。そのあたりは、やはり「バットマン・リターンズ」が出色であろう。
 さて、妙にカルト的な人気がある監督のサム・ライミだが、今回はあまりムチャはしていない。分かりやすいアメコミをエンターテイメント重視で仕上げたところに彼の安定感を感じる。クセのある過去作品は、まあ興味がある方はどうぞといったところ。

 主演のトビー・マグワイアは、マイケル・J・フォックス@「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のごとく、童顔を武器にいけしゃあしゃあと高校生を演じ、ステロタイプな等身大ヒーローという厳格なオーダーをそつなくこなしている。

 今回の悪役は、愛すべきウィレム・デフォー様。その神経質そうな容貌を存分に活かし、見事なヒールを体現。最近、いいひと役や地味な役が多かっただけにうれしい限り。

 その他の方々は、まあステロタイプに働いていらっしゃったようです。

 とにかく、圧巻であるのはスパイダーアクション。壁を伝う姿はちょっと情けないが、ワイヤーならぬスパイダーズ・スレッドの使い方は出色。そして、あの着地ポーズ。なんか、違う動物を彷彿させるんですがそれは気のせいでしょうか?サム。

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主演 トビー・マグワイア
共演              ウィレム・デフォー
監督 サム・ライミ
脚本  
衣装  
美術監督  
撮影監督  
音楽  
編集  
OST 未購入。
2002年作品  
  http://www.millions.co.jp/movie/SpiderMan/ma/a_history.html