邦題「イン・アンド・アウト」

原題「In & Out」


評者   

評価  

ひとこと

ほーく

 深いようで浅く描いた現実 

<コメント>

 芸達者な、ケヴィン・クラインとジョーン・キューザック。これなら安心して見ていられるコメディアン&コメディエンヌである。描く問題は、いわゆるカミングアウト。でも、ちっとも深刻にしないところが軽妙な脚本の強み。事態を荒唐無稽な設定にすることで、ある意味リアイリティを軽減し、画面構成もなるべく明るめにしており、動きもおおげさにする。総てはコメディとしての予定調和へと収斂するための布石である。しかし、会話の端々には、現実社会で交わされるであろう闇が見えるので、ただ無邪気に笑っていては済まされないとも言える。

 まあ、深刻に掘り下げるのであれば、ミスキャストもいいところなんだけど。と言うことで、うっかり雑誌のあおり文で勘違いして観にいくと肩すかしをくらって、消化不良になるので注意が必要だ。


主演 ケヴィン・クライン、ジョーン・キューザック
共演               
監督 フランク・オズ
脚本  
衣装  
美術監督  
撮影監督  
音楽  
編集  
OST 未購入。
1998年作品  
  http://www.impressions-web.com/reviews/001-100/038.html