邦題「キャスト・アウェイ」

原題「CAST AWAY」


評者   

評価  

ひとこと

ほーく

体もさることながら目つきがちがうね。


<コメント>

 いやあ、ファンタジー撮らせると抜群だね、ロバート・ゼメキスは。彼の撮った「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作、「フォレスト・ガンプ」、「コンタクト」は、どれも素晴らしいファンタジーだ。え?最初と最後はSFで、真ん中はヒューマン・ドラマだって?何をおっしゃる、お客さん、これらはどれもファンタジーですよ!良質のね。観ていて、ふんわかと暖かくなってきませんか?観終わった後,瑣末な矛盾なんて気にしないでしょ。それが、良質なファンタジーってもんですよ。
 この作品もその良質なファンタジーにあたるのは予告編で充分に知っていることですよね。で、ゼメキスは、それを撮るのには最適な人材だ。

 冒頭からクライマックス、そしてエンディングまで、これを字にすると実に古めかしい冒険小説のようだ。しかし、そこをうまく撮っているから観終わった後、気持ちよく劇場をでて帰れるんだ。そう、例えば冒頭のシーン。アメリカの田舎からモスクワまで荷物が送られる。その過程が実にコミカルだ。また、「ウィルソン」の存在、これなくしてはこの映画の味が数段落ちただろう。また、エンディングのけったいなオブジェもご愛嬌。そんなスタートとラストとの間に、トム・ハンクスがでんとかまえる。

 体つきを役によって変化させるのは、ロバート・デ・ニーロを筆頭に最近では必須な能力となりつつある。当然、トムも遭難直後の出っ腹が、脱出直前には6つに割れている。でも、体つきだけじゃだめなんだよね。目つきが同じなら観る側に伝わってこない。そこで、表情、特に目つきが重要になるんだが、前述のとおり、様々な局面を演出側が用意している。

 ぎらつく野心家の目から生存する意志の目、そして希望、失望、決意、放心、安堵、困惑、迷い、決別、解放、これらをすべて目で演じさせるゼメキスもゼメキスなら、それに応えるトムもトムだ。

このタッグなら、安心して観ていられるよね。

 で、なんで評価が3なのか?だって、こんな話に4をつけてちゃ、他の4がかわいそうだよ。だいじょうぶ、この3は安心できる3だから。

☆ひぐらし@ひぐらし亭さんの評は、こちらへ(ただし、ネタバレ!)


主演 トム・ハンクス@チャック・ノーランド
共演              ヘレン・ハント@ケリー・フレアーズ、ニック・サーシー@スタン、ジェニファー・ルイス@ベッカ・トゥイグ、ジョフリー・ブレイク@メイナード・グラハム、ピーター・ヴォン・バーグ@ユーリ、クリス・ノス@ジェリー、ラリ・ホワイト@ベッティーナ・ピーターソン
監督 ロバート・ゼメキス
脚本 ウィリアム・ブロイルスJr
衣装 ジョナサン・ジョンストン
視覚効果スーパーバイザー ケン・ラルストン
特殊視覚効果 ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス INC.
撮影 ドン・バージェス,ASC
音楽&作曲 アラン・シルヴェストリ
編集 アーサー・シュミット
OST 未購入。
2000年作品 2時間24分
 

http://www.cityfujisawa.ne.jp/~f-odeon/Movies/castaway.htm