評者　　　

評価　　

ひとこと

ほーく

２

＜コメント＞

　妙に血色のいい、かつらが目立つマーロン・ブランド。しょうもない脚本の作品には、明らかに手を抜いているロバート・デ・ニーロ。ひとり気を吐くエドワード・ノートン。ああ、無惨。エドワード・ノートンは、丹念にキャラクターづくりに取り組んでいるが、なにしろ所詮若造の役である。おいしいところはデ・ニーロがさらっていくのである。マーロン・ブランドがキャスティングされる必然性は全くなく、３世代ビッグネームにするためだけの人寄せパンダ。といっても今更彼で客が呼べるとは思えんが。デ・ニーロの役柄も所詮ステロタイプ。おまけ程度のロマンスなんぞ蛇足以外の何物でもない。そろそろ老境にかかる彼（デ・ニーロ）に、あんな派手な動きをさせては気の毒だ。

　とにかく、何の蓄積もあり得ない作品であった。

☆お茶屋さん＠「チネチッタ高知」の評は、こちらへ