原題「あずみ」

2003/6/8@MOVIX倉敷screen7


評者   

評価  

ひとこと

ほーく

  単なる忍者のコスプレ・チャンバラやね

<コメント>

 確かに上戸彩の目には力がこもっている。確かに上戸彩のマントアクションの動きは美しい。確かに上戸彩のふとももには目を奪われる(お約束)。
 でもね、ただそれだけじゃん。まあ、小山ゆう原作に時代考証を期待してはいかんのは事実だが。それにしても中身がなさすぎませんか?設定がいい加減すぎませんか?人物設定がお約束すぎませんか?
個性派役者のコテコテな芝居にあぐらをかいていませんか?
 ということで、今回もネタバレが続きますので、それを望まないかたは、こちらへどうぞ。

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 念のために、原作を4巻まで買って読んでみたのだが、設定及び流れはほとんど同じである。
孤児を集め生きた殺戮マシーンとして育てる設定はあまりにも陳腐。しかも最後の試練が仲のいい者同士殺し合うことというのも珍しくもなんともない。ならば、そのシーンをいかに描くかが腕の見せ所であろう。
 セリフが現代口語調であることはまあ仕方があるまい。どんな言い回しをしていたかは多くにとって想像でしかなく、また言葉は生き物であるから。しかし、その基盤となる価値観・考え方・感情の動きまでが現在そのものであったとき、舞台は一気に現実に引き戻される。
 小汚い格好をしてみても、その当時その細工をするのは大変であっただろう髪型をしてしまえば、全く汚れていない顔や腕・脚が映されれば、臨場感は台無しとなる。エキセントリックな演技をしてみても、それはどこかで見たことのあるタイプの人物でしかない。恐るべきは、沢田研二か天草四郎か、はたまた由井正雪か。
 まあ、アクションはそれなりに見応えがあるものに加工してあったので、ちゃんとした脚本でがんばってほしいものである。
あー、伊武雅刀・オダギリジョー・竹中直人はもういらないから。

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主演 上戸彩@あずみ
共演              小橋賢児@ひゅうが、成宮寛貴@うきは、金子貴俊@あまぎ、石垣佑麿@ながら、佐野泰臣@ゆら、鈴木信二@あわ、瑛太@ひえい、山口翔梧@こもろ、小栗旬@なち、オダギリジョー@最上美女丸、岡本綾@やえ、松本実@飛猿、榊英雄@長戸、遠藤憲一@佐敷一心、清水一哉@二斎、坂口拓@三蔵、りょう、伊武雅刀@浅野長政、佐藤慶@南光坊天海、北村一輝@井上勘兵衛、竹中直人@加藤清正、原田芳雄@爺(小幡月斎)
プロデューサー 山本又一郎
監督 北村龍平
原作 小山ゆう(小学館「ビッグコミック・スペリオール」掲載)
脚本 水島力也(山本又一郎のPN) / 桐山勲
衣装 木田文雄/横山智和/吉見京美
美術監修 西岡善信
美術 林田裕至
撮影 古谷巧
音楽プロデュース 岩代太郎
音楽 SEXTASY ROOM
編集 掛須秀一
アクションディレクター 諸鍛治裕太
OST 未購入。
パンフレット @600円
2003年作品 142分
参考URL http://www.toho.co.jp/movienews/0209/04azumi_ko.html

http://www.azumi-movie.jp/index.html


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