夕焼けの歌  近藤真彦

■夕焼けの歌

「あばよ」と この手も振らずに
飛び出した ガラクタの街
あんなに 憎んだ全てが
やりきれず 沁みるのは何故か
憧れた夢さへ まだ報われずに
人恋しさに泣けば

ゆらゆらと ビルの都会に広がる
あの頃と同じ 夕焼け空
クソ喰らえとただ アスファルト蹴りつけ
ああ、春夏秋と

この都会 誰を向かい入れ
また誰を 追い出すのだろう
初めて 恋したお前は
俺の目が 好きと言ったのに
握りしめたコブシが 空振りする度
何が宝と言えば

ゆらゆらと 俺の頬に焼きつく
あの頃と同じ 夕焼け空
土下座したいほど 愛が欲しいだけ
ああ、春夏秋も

Oh 弱虫の涙が こぼれないように
空を見上げて歩け

ゆらゆらと ビルの都会に広がる
あの頃と同じ 夕焼け空
クソ喰らえとただ アスファルト蹴りつけ
ああ、春夏秋と

ゆらゆらと 俺の頬に焼きつく
あの頃と同じ 夕焼け空
土下座したいほど 愛が欲しいだけ
ああ、春夏秋も