冬のリヴィエラ  森進一

■冬のリヴィエラ

あいつによろしく伝えてくれよ
今ならホテルで寝ているはずさ
泣いたら窓辺のラジオをつけて
陽気な歌でも聞かせてやれよ
アメリカの貨物船が桟橋で待ってるよ
冬のリヴェエラ
男って奴は港を出て行く船のようだね
悲しければ悲しい程黙り込むもんだね

あいつは俺には過ぎた女さ
別れの気配をちゃんと読んでて
上手に隠した旅行カバンに
はずした指輪と酒の小瓶さ
やさしさが霧のようにシュロの木を濡らしてる
冬のリヴェエラ
人生って奴は思い通りにならないものさ
愛しければ愛しいほど背中合わせになる

革のコートのボタンひとつ取れかけて様にならない
冬のリヴェエラ
男って奴は港を出て行く船のようだね
悲しければ悲しい程黙り込むもんだね