■海外で気をつけること(盗難・スリ対策)                 戻る
・パリで 署名を求めて数人の女(10代後半)が寄ってくる。
ジプシーやアラブ系の顔をしていることが多いが、最近は東欧系も多いようである。
とにかく近くにきたら無視して遠ざかるのが無難。(ルーブル、ノートルダム、鍵橋、オルセー、エッフェル塔など観光地には必ず居る。(警察が来るとすぐ逃げる。)

・ヨーロッパではどこも「物乞い」が多い。日本ではほとんど見ない。
スーパーの出口はこのように銀行のATMのそば、観光地では路端によく座っている。
彼らが無理やりカネを奪うことはないが、あまり気分はよくない。

ただ欧米人は意外とお金を恵んでいる。(0.1Euro位)
日本でも明治時代くらいまでは乞食は実は神の使いと考えて施しをしていた文化があったが、
当地ではいまでも慈善の気持ちで物乞いに応える人はいる。
私はすぐあげられるように、小銭(0.1.-0.5Euro位)をポケットに入れていて、犬を連れた物乞いがいるとあげていた。



・駅(パリの北駅)であった経験だが、何か英文で書いたものをもってきて「あなたは英語分かりますか?教えてくれという」、初めは一人だがそのうち仲間が寄ってくる。ほとんど女性である。

・ナポリの空港ではよほどスーツケースの開錠、盗難が多いのか、スーツケースをさらに幅広テープでぐるぐる巻きにする乗客が多い。一見するとイタリア人が多いので自分の国民を信用していないのだろう。この「テープ巻きサービス」はチェックインカウンターのすぐそばでやっている。頼めば誰でもやってくれるが、テープをはがすのには苦労する。

・現地を3ヶ月旅行していて日本人の夫婦連れ3組と会ったが、どの夫婦もスリの被害を受けていた。
大体がサイフをとれれている。私はサイフには100Euro位しかいれず、胸ポケットにカード入れ(一つだけ)と
50Euroくらいいれていた。それ以上のお金はどうしても必要なときに腹巻きから取り出すようにしていた。
 ただパスポートも腹巻きに入れていたが、美術館によってはヘッドフォンを借りるときにパスポートを預けるところがあり、このときはちょっと困った。

・スリが多いのは地下鉄のドア付近。日本では席に座らないでドア横に立つことが多いが、パリの地下鉄では必ず空いている席に座るようにする。太った女性やちょっと不気味な黒人がいてもその隣に座る(嫌な顔をする人は実はいない)のがスリに遭わない秘訣とか。それ以来メトロではいつもすぐ座っていた。

・驚くことにスリやひったくりの多い駅(シャンゼリゼやサンラザール駅)ではフランス語、英語、ドイツ語の次に日本語で「スリにお気をつけなさい」と日本語の構内放送がある。

・よくあるパターンだが、「シャッター押しましょうか」と云われた場合、相手を良く見極めないといけません。ウィーンであやうくジプシーらしい子供にデジカメを盗られそうになりました。
 (ナッシュマルクトのレストランの路上席で、店のおばさんに頼んで写真を撮ってもらうとしたら「どうやって撮るの」と私たちに尋ねる時に教えるふりをして、子供がカメラに手を伸ばしてきました。丁度レストランのおやじが出てきて子供を追っ払ったので大丈夫でしたが・・・
。)


・色々書いたが、気持ちを引き締めて歩き、あやしそうな人間がきたらすぐ避けるようにすればパリは安全な街です。路上で荷物をひったくる人間(大体複数)は4−5mの間隔を保ってついてきます。そういう人がいればすぐ分かるものです。そういうときは私はショーウィンドを見てわざとゆっくり歩いたり、立ち止まります。そうするとついてきた人間は大体諦めます。いつも注意していればアメリカのように暴力を使って強盗をする人はほとんどいません。(私の感想です)

・スリ、ひったくりが多い都市は、原則として大都会(パリ、ベルリン、マドリード、ナポリなど)です。ロンドンは私の感じではあまりいません。
ミュンヘンも大都市ですがほとんど怪しい人間はいません。また純粋の観光地にはいません。これは
住民の多くが観光産業に従事していて、仕事がなくフラフラしている人がいないからと思います。
全く不安がなかったのはモンサンミッシェル、フォンテンブロー、カルカッソンヌ、ボルドー、スイスの山岳都市(ツェルマットなど)、
アマルフィやポジターノ(伊)などです。