●ゝ大法師
ゝ大「はい! 私がここ延命寺の住持のゝ大です!
わからない事はなんでも聞いてね!」
僧侶「道徳(ひじり)…あの…」
ゝ大「ああだめ! 在俗時代の武勇譚は秘密よ!」
ゝ大「でも手柄がなかったから言うのがはずかしいってわけじゃないのよ
こーゆーのもなんだけど結構たいしたものよ?」
ゝ大「あーもう! 何言わせんのよぉ! やだなぁーこのおしゃまさん!」
僧侶「いえ あの 道徳の寺はとなりの郡です…
ここ誕生寺…」
●こども犬士
ゝ大「はい 新犬士を紹介しまーす
犬江親兵衛ちゃんです」
親兵衛「い 犬江親兵衛です よろしくお願いします」
ゝ大「親兵衛ちゃんは9歳だけど とーっても優秀なので富山から降りてきました」
ゝ大「ガキのくせに強いからっていじめないでくださいね」
一同(ゝ大法師にいじめられなきゃいいけど…)
●完璧です
苫屋景能「親兵衛ちゃーん 一緒に館山城攻めよー」
親兵衛「あ はい」
親兵衛「富山のときはひとりだったから 合戦はなんだか楽しいです」
東辰相「あははは」
親兵衛「でも 殺さないように生け捕るのは大変ですね」
一同「!」
景能(一人も殺してないのかこのガキー!?)
辰相(こいつ完璧超人かー!?)
●暴走 信乃ちゃん!
信乃「私 犬塚信乃! 元気とやる気だけは誰にも負けない暴走犬士!」
横堀在村「では村雨丸を献上してもらいます」
信乃「はいっ」
横堀「あ じゃあ犬塚さん」
信乃「………」
横堀「?」
信乃「しまった! これすりかえられた贋物だー!!
うわっナマクラーっ!!」
●立てこもれ 信乃ちゃん!
信乃「公方様! 村雨丸忘れました! だから芳流閣に立てこもります!」
成氏「え? 別にそんな…」
信乃「へへー 一度やってみたかったんだー これ!」
信乃「……」
がしゃーん!!
信乃「ああー!! 転げ落ちてしまったぁ!!
うわぁ破傷風だー! 現八ー!!」
成氏「うるさいなぁ〜」
●小文吾怒られた
荘助「君は町人の頃と変わっとらんなぁー
もう少し犬士としての自覚を持ったほうがいいぞ」
小文吾「……」
荘助「小千谷の住民と友達の様に付き合うのもいいが」
小文吾「あ それなら大丈夫です」
小文吾「あいつらなんて所詮 うわべだけの付き合いですよ」
●うるさいのがもう一人
ゝ大「実は明日からもうひとり犬士が増えます
今度の新戦力は女装少年です!」
(女装少年!)
信乃「ライバル登場!?」
荘助「はりきらなくていいって」
●女装少年や
ゝ大「はーい 例の新犬士の犬坂毛野さんです」
一同「おー女装少年やー」
毛野「犬坂毛野といいます よろしくおねがい…」
ゝ大「だめだめ」
ゝ大「そんな気をつかって 普通の言葉でしゃべらなくていいから!
よろしゅーお頼みもうすでありんすーでいいよ」
毛野「そ そんなの芸者でも…」
ゝ大「はい!」
毛野「…よ よろしゅーお頼みもうすでありんすー」
一同「おーっ」
●そんなんゆーても
荘助「千葉一族って ホントに妙見のこと信仰してるの?」
毛野「うん みんなホンマに妙見様信仰してるよ?」
小文吾「でも犬坂さんてあんまり女装犬士って感じしないね?
もっとオカマっぽい人を想像してたけど」
毛野「変装するとき女の格好ばかりしてるわけやないから…」
信乃「にせものー!!」
毛野「ええっ!?」
●ライバル!?
毛野「あの人 扇谷定正さんやったっけ? 悪人顔やなぁー」
道節「あ! そうでしょ!? 悪そうでしょ!?」
毛野「よし! 私もあの人を狙おー!」
道節「え 狙うってちょっと あんたねぇ!」
毛野「私もあんな悪運の強い君主になるんを目指すんやー」
道節「あ あー 狙うって そ そう
でも犬士だからムリだわ」
●指導
落鮎有種「あのー 捕手の術の事で聞きたいんですけど」
現八「ん? なあに?」
大角「まてぃ有種」
大角「そういうのは まず知者に聞け
あいつはバカだ」
現八「!」
有種「あの捕手の術の」
大角「それは現八に聞け」
●下野介とちゃう
信乃「毛野ー あのなー」
毛野「……あのー 私 まぁ 下野介になるんやけど」
毛野「親は千葉家の血筋で武蔵国石浜におってん そやから全然下野人ちゃうねん」
信乃「石浜?」
信乃「石浜… 下野 い…いーけー…」
毛野「でも そもそも生まれたんは相模国足柄でな?」
信乃「足柄!? そんな所知らん
あんたは毛野でいいの!!」
●やのに
杉倉氏元「義実様 名君やのにー」
義実「なのに何よ」
堀内貞行「だよなー 黙ってりゃ天下一だよな」
義実「そお?」
義実「……」
義実「ちょっとそれじゃまるで しゃべるとダメって言ってるみたいじゃない」
貞行「みたいじゃなくて そう言ってんですよ」
●東条城下
金碗八郎「ねー 杉倉殿って東条に籠城してたよね 麻呂と安西に攻められて」
義実「そう…だっけ」
氏元「御曹司ー!! 麻呂信時討ち取った!! 討ち取ったよ!!」
八郎「おめでとう!」
義実「え゛っ!?」
義実「いやぁー 私は勝つって信じてたのよねー」
氏元「今『えっ!?』って言いましたよね」
●来年は戦
蕪戸訥平「今年は安西と里見が誼を結ぶよー」
金碗大輔「はいはい」
訥平「今年は里見の援助の年だよ?」
大輔「なにワケのわかんない事をサラッと言うかな」
訥平「知らない? つまりあんたらがうちの領国に米穀五千俵をー」
大輔「うるさい だまれ」
訥平「まぁまぁ 次の飢饉は安西が援助するし」
大輔「うそだ! それは絶対うそだ!!」
●烈女も大変
伏姫「あんたらも第二輯から いよいよ犬士としての活動開始です」
伏姫「色々事件があってストレス溜まって大変でしょう」
伏姫「でも烈女たちはもっと大変なの
甘えてんじゃねーぞ」
●犬士はきらい?
伏姫「封建社会の被害者みたいに 悲劇ぶってんじゃないわよー」
伏姫「だいたい君父のやり方に不満があるんだったら言う事聞くなっつーの」
一同(なんだ この神女…)
信乃「じゃー伏姫様は 八房と暮らしたくて富山行ったのー?」
伏姫「はっ そんなわけねー」
●他人事
伏姫「あのね あんた達は自分一人の仁義八行を貫けばいいけど」
伏姫「私は八人分の冥助を与えなきゃいかんわけよ たいへんよー」
荘助「なるほどー」
伏姫「やめよっかなぁ 助けるの」
一同「え…」
●ゝ大計画
照文「犬士探しの計画を立てなさい!」
ゝ大「んだよー あんた忠臣かよー」
照文「おまえもな」
すいみん 読経時間
照文「やる気なしね」
ゝ大「はーい ありませーん」
●楽しい航海
源氏嫡流 鎮西八郎為朝
源為朝「ですからみんなも 遠征の航路はしっかり考えておく様に」
紀平治「御曹司はどーして女護島に行ったんですか?」
為朝「島娘とか 好きだから!!」
●勇者
磯萩「ねー さっきの御曹司…なに?」
白縫「ああハッキリ言われてもな… 英雄色を好むか?」
郎党「ちがーう!!」
白縫「わっ」
郎党「俺達郎党一同は感動した! あんなに本音で家臣にぶつかってくるなんてー」
郎党「あんな御曹司 見たことねぇ!!」
白縫「そりゃそーだ」
●御曹司質問
陶松壽「御曹司〜」
為朝「なにかな?」
陶松壽「島娘好きって 寧王女はどーなんですかぁ?」
為朝「……」
王女「……」
為朝「これはこれで!」
陶松壽「なるほどぉ」
●しっかり!
糠助(私 安房にいる時は とろいとか ぼーっとしてるとか言われてました)
糠助(でも大塚村に流れてきたのを機会に しっかりせなあかんて思てるねん)
亀篠「…糠助さん 糠助さん!」
糠助(……)
亀篠「糠助さん聞いてた?」
糠助「…あ いえ…」
亀篠「しっかりしてよー じゃ背介さーん」」
糠助(しっかりせな…)
●おさんぽ
信乃「あ 蟇六さん」
蟇六「…この犬は?」
信乃「うちで飼ってる 与四郎さんです」
蟇六「よしろうさん…」
●人格者
蟇六「な…なでても大丈夫か?」
信乃「はい! 与四郎さんは人ができてますから 悪人以外怒る事はないんです」
蟇六「でも…これだともしかまれたらシャレにならないぞ」
信乃「大丈夫ですよー」
ガブ
蟇六「…あ…」
信乃「ほら 大丈夫じゃありませんでした」
●はいよー
蟇六「これだけ大きいと乗れそうだな…」
信乃「あ 私のれますよ」
蟇六「うあ…」
信乃「それじゃあ 散歩の続きに行きますんで」
蟇六「…いいなぁ 与四郎さんいいなぁ…」
●君子の意見
荘助「えーっ!? 浜路さんが陣代と結婚!?」
荘助「じゃあ滸我行き中止して 浜路さんを助けましょう」
信乃「額蔵ちゃん その辺小厮だね」
荘助「え?」
信乃「そんな事したって 女はすべて水性だろ?
ここは浜路をほっといて十分出世するのが正解!」
荘助「あ そうか…」
信乃「ほら行くぞー!!」
●どーしよー
蟇六「あ 浜路逐電しとるー
どーしよー陣代はすでに屋敷に来てるし」
蟇六「そうや 代わりに村雨丸献上するいうたら許してもらえるかも」
蟇六「あのー陣代ー結城合戦でなくなったという村雨丸持っていて…」
簸上宮六「あら 村雨丸ってどんな刀なの? ちょっと見せて」
蟇六「…ほ 本物じゃありません」
宮六「はぁ?」
●必死
十条力二郎「が がんばりますから」
現八「うん」
十条尺八郎「死ぬ気で! 死ぬ気でがんばりますから!」
現八「う うん」
力二・尺八「死にますから!」
●私がつくりました
戸田河の戦い
小文吾「すいません あそこで戦ってるのは誰ですか?」
与四郎「あっちが力二郎で あっちが尺八です」
与四郎「……
…逆だったかな」
●勤務範囲外
ゝ大「あのさー もし犬士の誰かが旅先で死んだら 私達責任とらなきゃなんないの?」
照文「……」
照文「私の本来の任務じゃないし…」
ゝ大「わっ きたな!!」
●大義名分
小文吾「刀の分配でーす 今度は簸上社平の太刀ですよー」
信乃「おー!」
現八「わー」
信乃「分捕の剣戟は武士にとっての名誉なんだよ」
信乃「だからいいんだよな? 腰に帯びても」
現八「? ええよ」
●信西
信西「院宣だー」
信西「御所の池に鶴を飼いたくなったので」
信西「義家の鶴を献上しなさい」
為朝(命令形?)
●予言
ゝ大「えー 犬士探しは遊びではありません
里見家への奉公の一環であることを十分認識して……」
ゝ大「─って書いてあるけど 遊びだよねぇ」
犬士達「そーだ そーだ」
ゝ大「でも遊びをなめるんじゃねぇ!!」
ゝ大「知らない土地で限られた回数でうまく見せ場をつくるのは難しいぞー
フフフ
この中の何人かは 悔いの残るエピソードにおわるだろー」
●自白
旦開野「白話小説やったら こーゆー状況で連続殺人があったりすんねんなー」
馬加常武「あーそだなー」
第一の被害者 卜部季六
そして次々と殺されるみんな
旦開野「犯人は私!」
常武「おまえ犯人か!?」
●放浪
信乃「ブラボー犬士探し! 今日も旅するぜー!」
今日のメニュー
てきとーにぶらついて
鉄砲に撃たれる振りして
四六城さんち行ってご飯を食べて
そのまま居候
信乃「誰もそろってないけどレッツゴー!!」
毛野「みんな仇とかおらへんのー?」
●警告
為朝「いやぁ 若い島娘はいいですなぁ」
為朝「あの辺なんかもう 反則スレスレですな」
長女「……」
●気くばり
為朝「……」
長女「……」
為朝「……」
長女「……」
為朝「……」
長女「……」
為朝「妬いてるの? にょこ?」
長女「もう帰って下さい!!」
●ユーシー
道節「こいつは姨雪与四郎…」
信乃「?」
道節「これは…お…泡雪奈四郎…」
信乃「?」
道節「ちょっと時々ごっちゃになるねん」
信乃「はあ…」
道節「わかってるねん わかってるねんで?
悪い奴が姨雪与四郎
それがごっちゃに…」
信乃「悪いのは泡雪奈四郎です」
道節「わかってるねんで!?」
●どこまでも
鮫守磯九郎「酒飲もー!!」
・
・
・
磯九郎「だから私は牛なのよねー」
小文吾「ねぇ 酒はそろそろストップしなさい」
磯九郎「大丈夫であります先生! さ 最期までやりとげねば!」
小文吾「最期ってどこよ」
●過信
磯九郎「だ 大ピンチかもー」
小文吾「あんた酒強くもないくせにガバガバ飲むから いっつも」
磯九郎「自分を信じてー!!」
小文吾「信じるなよ」
●GO!
道節「よーし! 全員いるかー!?
いない人は手をあげてー! なんてなー!!」
信乃「はーい! 私いませーん!」
道節「いるじゃーん!!」
道節「はい! これから五十子城に向かうわけですが
穂北に帰るまでが敵討ちです!!」
信乃「はや!」
現八「とばしてるなぁー」
●浪人生
荘助「うーん 里見家に仕えないで敵討ちしてていいのかなぁ」
道節「何言ってんだー 荘助は根がマジメだなー」
道節「敵討ちしてていいわけねーじゃん!
でも敵討ちしようぜ!」
荘助「おまえはスゲーな」
●手遅れなの?
照文「けじめをつけなきゃね
奉公の時は奉公に集中 放浪の時は放浪!」
道節「そーだ! つまりこの旅の間は思いきり敵討ち!!」
照文「それ違う」
ゝ大「そうそう 敵討ちしちゃいなー」
道節「ほら! 師父のお墨付きだ」
ゝ大「安房に行ってもあんた達はもう蟇田素藤の反乱には間に合わないんだから
それならー」
道節「え…そうなの?」
●証言
小文吾「箙大刀自って刑罰厳しいのか? ちょっとダメそうだ」
稲戸由充「刑罰はそんな
時々罪のない人を罰しますが 時々すごく恩赦するときもあります」
由充「箙大刀自はもっと事実関係の確認をすべきです
できたら世間の風聞も気にして下さい」
由充「時々息子や親族のことしか見えてない気もします」
小文吾「それは全然ダメじゃないのか?」
●マミって?
種平「でも長阪山の老夫婦って 妖怪より真猯って感じですね」
嶋平「そやな」
嶋平「……」
嶋平「マミってタヌキ?」
種平「え? マミはマミですよ」
嶋平「ムササビ?」
種平「だからマミですよ」
●成長期
結城成朝「そういや里見家って まだ領土増えてる?」
義成「…みたい」
成朝「やっぱり? 義実の代より大きくなったよね
江戸川こえた?」
義成「こえた」
武田信昌「!」
信昌「自胤ちゃん なんか里見家に吸い取られてる!」
千葉自胤「!」
●かえして
自胤「義成さん私の領土 取ったんですか?」
義成「いや…」
自胤「取りましたね?」
自胤「かえしてー かえしてくださいー
かえしてー かえしてー」
成朝「おー義成ちゃん 困ってる困ってる」
信昌「やるなー自胤ちゃん さすが凡将やなぁ」
●素直な感想
信昌「でも私としては その家臣団の充実ぶりが気になる」
信昌「……」
義成「……」
信昌「ええなっ」
●比率
信昌「すごいなぁー」
義成「そんな事ない… 単に安房は暖かいから…」
信昌「あ そうか もし義成ちゃんが私とおんなじ山国やったら大差ないかもな」
義成「うん うん」
信昌「そんなわけないやん…」
●夢をあきめない
但鳥跖六「胎児って美味いよね 唐山(からくに)ではやってんでしょ?」
高梨職徳「はやってるわけじゃ…」
チンドン チンドン
跖六「くけー!!」
跖六「とか祇園会中に腹の中から奇声を発するなんて夢も実現できるのよ!」
職徳「そんな夢すててしまえ」
●夢
礪時願八「あのさー 何でも神仏の冥助でもらえるとしたら 何がいい?」
蟇田素藤「なんでも…」
素藤「それは本当になんでもか? 天下統一とかでもいいのか?」
願八「うー もうちょっと現実的なのがいい」
素藤「現実的か…」
素藤「何郡ぐらいなら現実的だ? 夷隅郡もだめか?」
願八「何郡って言われるとなぁ」
●疑問
杉倉直元「義通ちゃんってやー 誘拐されへんの?」
里見義通「私は誘拐されるんですか?」
杉倉直元「されるかもしれへん」
堀内貞行「何を言いだすかな こいつは…」
●捕獲
直元「だって家南総の藩屏やし ちっこいし
狙われやすそうやと思わへんか?」
貞行「まあ…そうだな」
きゅっ(小脇に抱える)
直元「捕まえやすいし」
貞行「それは…」
●忠臣
義通「で でもいざとなったら 近習の小森さんが守ってくれるんです」
直元「バーン!!」
直元「小森さんは撃たれました」
義通「えーっ!!」
●ちよちゃん
義通「じゃあ私は どうすれば…」
直元「ほら軍記物みたいに その知勇兼備な血筋をいかしてー」
直元「無駄な抵抗をしてー」
直元「殺される」
義通「えーっ!!」
●飛来
東辰相「大丈夫 いざとなったら義通ちゃんの伯母さんが」
義通「キャー 助けてー」
伏姫「まてーい」
辰相「きっととんできてくれる」
義通「そ そうかな」
●伏姫伯母さん!!
直元「バーン!!」
義通「ああ!! 伏姫伯母さんも!?」
辰相「……」
ガイン ガイン
辰相「大丈夫 はね返した」
直元「うそっ」
●いるの?
麻呂信時「ちょっと聞いていいか?
龍はいないとして…
鯉はいるよな?」
安西景連「そりゃ…」
●鯉
山下定包「あははーっ!! こいつ鯉なんか信じてるよ!!」
一同「えっ」
定包「は?」
景連「鯉はいるぞ」
定包「うっそでー!! 体長一尺の金魚なんていねーよー!!」
景連「うわ マジだこいつ…」
●見るな
里見義実「金魚と鯉は別だ…」
金碗八郎「安房四郡にはいないけど こーゆーのですよ」
定包(マジ? 鯉いるの?)
玉梓(うん)
一同「………」
定包「な なんだよ!! バカじゃない!! バカじゃないぞーっ!!」
●ご招待
馬加常武「やあ いらっしゃい」
常武「一緒に酒宴でもどうかね?」
小文吾「いえ それは…」
常武「毒物も混じっているが…
遠慮しないで下さい」
●前口上
常武「季六 舞いの前口上も述べろよ」
季六「うん」
季六「舞いの前口上は大好きだよー」
常武「好きとか嫌いとかはいい」
常武「口上を述べるんだ」
●相談
常武「ところで君 悩みはないかい」
小文吾「え えっと…」
小文吾「ちょっと旅に出られないのが…」
ζ闃Я装☆л◎狛£△逐◇〒々…
常武「他に悩みはないかい?」
●もっと
小文吾「あの…なぜか船虫に怨まれるんですけど…」
ε給△q悶◎苴⇔柾и給£阡Yょ$楳B乞*Gs…
常武「他に悩みはないかい?」
●石浜脱出
季六「女田楽がきましたよー」
常武「入ってもらいなさい」
ガチャ
旦開野「まいど」
常武「まいど」
旦開野「小文吾ちゃん 助けにきたでー」
小文吾「え?」
旦開野「かたきー なまくびー」
旦開野「めざめよー」
ずごごごご
小文吾「……」
●目覚めません
定正「やっぱしね 私は諫言じゃ行状の改まらない人なのよ」
河鯉守如「はぁ…」
定正「なんかねー うるさいから一回 目は覚めるんだけど」
定正「落ちついた時それは『正しいことを言う者』じゃなくて
単に『うるさい音を発する者』にしか思えないんだわ」
定正「だから巨田さんかあんたが死んで責任とらないとダメよ?」
守如「…あんた 今年で何歳になる?」
●痴れ者
扇谷定正「おーい 河鯉孝嗣処刑したかー」
美田馭蘭二「あ 逃がした」
定正「おまえはすぐ騙されるなぁー」
穴栗専作「おっと騙されるんやったら負けへんでー」
馭蘭二「専作もか!! やるな!!」
根角谷中二「ちょっと待ったー!! 私も忘れてもらっちゃ困るぜー!!」
馭蘭二「おお!? 谷中二もか!! 確かに狐狸の業は困るぜ!!」
●大王
馭蘭二「とゆーわけで 我ら3人は騙されました」
定正(こいつら…)
谷中二「私なんか刀取られちゃったよーん」
馭蘭二「おお!! なかなかのバカ!!」
専作「あのー ところで」
専作「あの時のおばちゃんって誰?」
馭蘭二「わっ!! 箙大刀自の存在すらですか!?」
谷中二「さすが痴れ者大王の名を欲しいままにする男だ!!」
●結城スペシャル
毛野「信乃ちゃーん なにしてんのー?
あ 徳用を縛ってるんはわかるでー」
毛野「あ! てことは徳用を縛ってるんやな!
今の質問はなし」
親兵衛「なに言ってんですか」
毛野「ん?」
毛野「あー テラニャー死んどるー」
親兵衛「道人(てらおとこ)です もしくはザコ」
親兵衛「事故ですか?
確かザコの主な死因のひとつが同士討ちらしいですね」
信乃「……」
親兵衛「どうしたんですか?」
信乃「この道人…」
信乃「甲斐の四六城家にいた出来介のような気がする…」
毛野&親兵衛「ええ!?」
●その1
舜天丸「ついに平家討伐ー!!」
舜天丸「船に乗るのははじめてです!」
為朝「あーそっかぁ」
紀平治「では乗船の掟を教えておいてやろう」
舜天丸「掟?」
紀平治「褌の間には鐡丸(まろかせ)を入れる」
舜天丸「まろかせ?」
●失敗の予感
白縫「人員決めとかなあかんなー」
舜天丸「二つの船に30人くらいって言ってましたね」
為朝「私と舜天丸と白縫とー」
為朝「高間太郎と磯萩…」
為朝「大将格はこれくらいでいいんじゃないか?」
紀平治「おいおいー 冗談きついぜ御曹司ー」
●わくわく
舜天丸「源氏の棟梁になれるんですよね!」
為朝「気が早いなぁ 舜天丸は」
舜天丸「もうあと一ヶ月はわくわく月間ですよ」
為朝「あはは 大変だ」
為朝「政権構想見る?」
舜天丸「あれ? 用意いいですねー」
●つづく
舜天丸「あー楽しみだなー」
白縫「きっとめっちゃ楽しいでー」
舜天丸「そうですね!!」
その時は
あんなに悲惨な航海になるとは…
紀平治「夢にも思わなかったのです…」
為朝「妙なナレーション入れるな!!」
●はばたけ親兵衛
道節「親兵衛ちゃんって管領と戦うの?」
親兵衛「はい でも えーと」
親兵衛「京都に出てみようかなぁって…」
道節「えっ!? 上洛!?」
親兵衛「あっちの方は氏姓の変更の受け入れもよくやってくれますし」
道節「すげぇー京都上洛かぁー」
道節「袴垂保輔や但鳥跖六の次は親兵衛ちゃんかぁ」
親兵衛「それはちょっと違う…」
●心配
道節「上洛だってすごいな!」
信乃「うん」
親兵衛「いえ そんな」
信乃「掘られるな」
毛野「うん」
親兵衛「ええっ!?」
親兵衛「だ 大丈夫ですよー」
毛野「だって細河政元に気に入られるんやで?」
親兵衛「決定事項なの?」
●訓練活動
信乃「海行こー!! 水戦の調練しよー!!」
荘助「もう十月下旬だぞ」
義通「違いますよ 獣猟(けものがり)ですよ
今日から陸戦の調練するって言ったでしょー?」
信乃「お!? そうか! そうだったか!」
信乃「猪とりまくるぜーっ!!」
信乃「で 海に放流してあげよう!!」
大角「それは…」
●射撃作戦
親兵衛「あ 雁」
すちゃっ
細河政元「お! やるか親兵衛!」
政元「殺せー! うちころせー!」
親兵衛「……」
●天津鴈抹殺指令
パン
政元「あっ 空砲!」
パコ
政元「あー! 当たったぁ!!」
政元「やるー! さすがー!
天津鴈 撃ち殺したぜー!!」
親兵衛(死んでない 死んでないー!!)
●はばたいた飛べない鳥は
二階松山城介「うちは自由な道場だからサボって落ちこぼれる奴も多い」
無敵斎経緯「私じゃないよ」
二階松「化け猫を退治するのがいる一方で仮病で逃げるのもいる」
無敵斎「私じゃないよ」
●てるてるふみ
蜑崎照文「この嵐とまったらえーのになぁ なんとかしてぇー」
田税逸時「私と苫屋景能さんは壬癸の生まれだから海難にあうんですよー」
照文「ほんなら逸時ちゃん達を海に放り出すと えーかもしれへんな」
景能「そりゃ いーかもな」
逸時「あはは」
照文「…この際 やってみるか」
逸時&景能「え」
●決意
里見攻め
大石憲重「庚申塚では1人も犬士を捕らえられなかったので今年は1人は捕らえます!!」
千葉自胤「私も対牛楼では1人も捕らえられなかったが3人は捕らえよう」
憲重「おおっ」
足利成氏「じゃあ私も芳流閣では1人も捕らえられへんかったけど5人捕らえるー」
憲重&自胤「おーっ」
三浦義武「あいつらはあてにならない がんばろうぜ」
長尾為景「うん」
●働け千代丸
千代丸豊俊「さーて 管領戦は汚名返上のためがんばるぜー!!」
武田信隆「そうだ がんばれ がんばるがいい」
豊俊「なんだぁ!? その言い方は」
信隆「キサマががんばればがんばる程
私も旧領を取り返せるようになるのだ
せいぜい私のために働くのだー!!」
豊俊「くそぅ」
道節「安い連中だな…」
●いざ
扇谷定正「じゃ そろそろ出陣するか」
大石憲儀「よ よーし」
巨田助友「じゃあ私はみんなうまくいくのをお祈りしています」
助友「ご武運を!!」
ビッ
●終了
・
・
助友「おつかれさまでした!! どうでしたか?」
定正「どうでもええのんじゃあ!!」
助友「わぁ」
●だまされた
親兵衛「はー じゃあ対管領戦の戦後処理してから」
信乃「浜路姫 娶るか!!」
親兵衛「もう赤縄引いてる!?」
親兵衛「本妻は娶らなかったんじゃないんですかー?」
信乃「あれうそ」
親兵衛「そんなあっさり!!」
●春に花が咲くように
扇谷定正「やーやー」
長尾景春「あ」
景春「巨田道灌斬ったんですか!?」
定正「きのうバッサリ!!」
定正「どう? 新しい私の政治体制に里見の名君達もタジタジ!?」
景春(…里見攻めの前に戻っただけな気も…)