館長挨拶

 みなさま、ご訪問いただきありがとうございます。
 曲亭馬琴は、江戸時代後期に生まれた戯作者・読本作家です。「南総里見八犬伝」をはじめとする彼の作品は、雅俗混交の美しい文と、雄大・巧妙な筋立てによって、庶民から上流階級にいたるまで、人々に長く愛されてきました。しかし現代では、有名な八犬伝といえどもそのほとんどはアレンジされたものであり、学校の古典教育においても、馬琴の原作が読まれることはほとんどありません。
 私は決して古典を専門に勉強した人間ではありません。むしろ理系の人間で、中学以降の国語教育などまともに受けてはいません。ですがそんな人間でも、馬琴の作品を読んで楽しむことができます。
 このHPは、そんな馬琴の作品を紹介し、その魅力を伝えるものであります。とくにうちの場合は、「椿説弓張月」「近世説美少年録」といった、八犬伝以外の馬琴作品にもスポットを当てています。また創作もののコーナーでは、馬琴作品のパロディなども置いています。
 というわけで、素人が適当に趣味で作ったページです。みなさまもお気楽に楽しんでください。そしてそれが、みなさまの馬琴作品や江戸文学に触れるきっかけになれば、幸いです。

館長 南貴之   

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