Restoration Gallery 9

 


 

エンジンをバラす・1

 

 

   いよいよ、エンジンをバラします。バラす前に
目的を明確にしておく事も大切ですね。
 エンジンの外観を磨くだけなのか、または消
耗部品の交換だけなのか、ピストンリングの交
換だけなのか、純正オーバーサイズのピストン
を組むのか、等々ある程度の”構想”を練って
いた方がいいと思います。

 今回はピストン交換&ボアアップの予定です。
 
     
 シリンダー・ヘッドカバーを外したらカムケース
やヘッドを外すべく各パーツを外していきます。
 この写真はL側のカムシャフトホルダーを外し
ているといころです。取り付けのボルトは長さが
全て同じとは限りません。どの部分にどの長さ
のボルトが入っていたのか覚えておくのも大切
です。
 今だったらパソコン&デジカメがあればこうい
った保存も簡単にできますね。
 ちなみにこのレストアのページの写真は全てコ
ンパクトカメラで撮った物をスキャンした物です。
 
     
   このエンジンをバラした頃はデジカメはおろか
パソコンを触った事もなかったので、こうやって
外したパーツを並べては写真を撮っておきまし
た。でも普通の写真だと現像をするまで時間が
かかりますからちゃんと撮れているか確認が出
来ないんですよね。
 デジカメがあればその場で確認が出来ますか
らこういったマヌケな写真もなくなるんですけど
ね(笑)
     
 カムシャフトを外すにはカムチェーンを緩めな
ければなりません。この”カムチェーン・テンショナ
ー”でチェーンを張っていますからこのテンショナ
ープッシュバーを抜き取っておきます。
 
 
     
   テンショナープッシュバーを抜いたところです。
しかし汚れが酷いです。ほこりと滲んだオイル
が混ざって塊になっています。これは磨き甲斐
があります。あらゆるところからオイルの滲み
が見られました。当然といえば当然ですが、各
パッキンやガスケットは全て交換ですね。




                     <つづく>

 

 

 


 

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