2001年 グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード
       遠征事前テスト

 


 

 2001年6月11日(月)ツインリンク茂木西ロードレースコースにて、グッドウッド・フェスティバル
オブ・スピード 遠征事前テストが行われました。

 今回、私もそのテストを見てきましたのでその模様をレポートしたいと思います。
 ピット裏には入れますがやはり貴重なマシン達です。あまり近寄る事はできませんでしたので
写真が遠かったり暗かったりで見づらいかもしれませんがその辺はカンベンしてくださいね!
各マシン達は後々コレクションホール等を取材(?)して詳しく紹介したいと思います。
また今回は動画もおさめてきました。2週間サイクルくらいでで公開したいと思います。
そちらも良かったら見てください。
     
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード

 
グッドウッドはイギリス南端のサウス・セックス州に位置しイギリスの中でも風光明媚な所として
知られているようです。
 マーチ伯爵というモータースポーツ愛好家の貴族が、自身の所有する広大な敷地の一部を自動
車愛好家に開放して、往年の名レーシングカー、スポーツカーを走らせようという趣旨で始まった

のがグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで1993年に第1回が開かれました。
 今年は7月6日から8日まで開催される予定で9回目の開催になります。

 19世紀末から現代までの貴重なそして希少な名車を展示するだけではなく、全長1.16マイル
(約1.9km)のコースを実際に走らせてタイムを競うのがこのイベントの”売り”になっています。

 それにしても自分の庭に1.9kmのコースが作れるなんて・・・スケールが大きいですね。
我が家の庭じゃぁ、ミニ四駆のコースも満足に広げられません。
     
テスト出走車輌    
2輪レーサー(全てグッドウッド遠征マシン)
RC149(1966年)  NSR250(1991年)
RC171(1962年)  NSR500(1989年)
RC174(1967年)  NSR500(1995年)
RC181(1967年)  NS500 (1984年)

ライダー:  辻本聡、 宮城光
   
4輪レーサー
Brabham Honda BT18(1966年)GW遠征
RA300        (1967年)
Loutus Honda 100T  (1988年)
Ralt Honda RH-6-84 (1984年)
NSX ル・マン出場車 (1995年)

ドライバー: 中子 修、服部尚貴
   
     
RC171   <RC171 1962年>
空冷 4サイクル 4気筒 DOHC 4バルブ
カムギヤトレーン
ボア×ストローク 49.0×45.0mm
排気量       339.42cc
最大出力     50ps以上/12500rpm
最高速度     230km/h以上
6速 マグネトー点火 
     
 1962年の第7戦、アルスターGPから実戦に
投入されたのがRC171です。
 DOHC4バルブ4気筒、カムギヤトレーンとい
うRCの伝統に従って開発されたこのエンジン
は339.42ccで50ps、230km/h以上に達する
性能を備え、RC162(250ccクラス)とほぼ同
様のダブルバックボーンフレームに搭載しまし
た。

 アルスター以降、最終戦のフィンランドまで負
けなしの4連勝を記録し、ホンダは350ccクラ
ス参戦初年度にしてタイトルを手中に収めまし
た。
  RC171
     
RC181   <RC181 1967年>
空冷 4サイクル 4気筒 DOHC 4バルブ
カムギヤトレーン
ボア×ストローク 57.56×48.0mm
排気量       499.6cc
最大出力     85ps以上/12000rpm
最高速度     260km/h以上
6速 トランジスタ点火

写真が暗くなっちゃいました。
ピット裏から撮ったもので前からの姿が全然
撮れませんでした。スタンドからだと遠くて見
えないし・・・。
     
<NS500 1984年>

水冷 2サイクル V型3気筒 
ピストンリードバルブ
ボア×ストローク 62.6×54.0mm
排気量       498.6cc
最大出力     127.5ps/11000rpm

1984年、F・スペンサーに4気筒NSRを用意
する一方、前年にチャンピオンマシンとなった
3気筒NSをさらに熟成し他の契約ライダーに
託します。また4気筒NSRの性能が安定しな
い事からスペンサーもコースによってはこの
3気筒NSを走らせました。 
  NS500
     
RA300   <RA300 1967年>

エンジン 水冷 4サイクル 90°12気筒
      DOHC ギヤトレーン 4バルブ
ボア×ストローク 78.0×52.2mm
排気量       2992cc
最大出力     420ps以上/11500rpm
最高速度     350km/h以上

いやぁ〜、この頃のF1マシンはホントに美し
いです。排気音を聞くと鳥肌がたちますよ!  

     
<ロータス・ホンダ 100T 1988年>
エンジン 水冷 4サイクル 80°V型6気筒
      DOHC ギヤトレーン 4バルブ
      ツインターボ
ボア×ストローク 79.0×50.82mm
排気量       1494cc
最大出力     950ps以上/11500rpm

この前年の1987年、F1初挑戦の際に”お流
れ”になった”ロータスホンダ”が実現となりま
した。
このゼッケン2は中嶋悟車ですね。  
  ロータスホンダ100T
     
ラルトホンダ   <Ralt Honda RH-6-84  1984年>

1966年を最後にヨーロッパF2選手権の活動
を休止していたホンダですがF1GP復帰に向け
てのテストという意味も含め1980年にエンジン
サプライヤーとしてF2に参戦する事になります。

このマシンは1984年型です。開幕6連勝など
前年1983年のRH-6-83から通算して12連勝
を記録し「向かうところ敵なし」のホンダパワー
を見せ付けました。
     
ロータスホンダ横で談笑する辻本聡氏(中)と
服部尚貴氏(左)です。
ライディング&ドライビングテクニックの話で
もしてるんですかね〜。

この日のテストはマシントラブルもなく無事に
終わったようです。さすが!コレクションホール
のメカニックの方たちです。

次回のテストは2001年9月17日の予定です。
でもこのテストおすすめですよ。貴重なマシン
を間近で見れるし・・・。かといってあんまり混
んじゃうのも考えものなんですけどね・・・。

  ロータスホンダ100T

 

ホンダ・シンフォニーのご案内
今回のテストでは少しですが動画も収めてきました。
(・・・といっても走っている姿はあまりありませんが・・・)

データが重いため2週間くらいで更新していきたいと思います。
良かったらこちらもどうぞ。
(更新が遅れるかもしれません。その時はご勘弁を・・・)
6月17日〜   1962年  RC171           公開終了          
7月1日〜    1984年  Ralt Honda RH-6-84   公開終了
7月15日〜 1966年  Brabham Honda BT18   公開終了
7月29日〜 1988年  ロータス・ホンダ 100T  公開終了
8月12日〜 1967年  RC174           公開終了         
8月26日〜 1984年  NS500           公開終了
9月9日〜 1966年  RC149            公開終了
9月23日〜 1967年  RC181            公開終了
10月7日〜 1967年  RA300            公開終了
10月21日〜 1988年  ロータス・ホンダ 100T  公開終了

 

 


 

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