会報誌「らくちん」について



日本AS友の会会長  西  文夫


 今年も暑い夏が続きました。会員・賛助会員の皆様は、 健康を害することなく過ごされましたでしょうか?

 私事、仕事上エアコンのない外での仕事が多いので結構きつい毎日でした。 力仕事もあるので汗も滝のように流れる。 近年『熱中症』という言葉が飛び交っていますが、 水分の補給(塩分の入ったスポーツドリンク)は欠かせません。

 休憩時はかち割氷を買ってきてコップに入れて飲料水を飲んで、 内部から直接身体を冷やす事も案外効果がありました。 二十歳前後の若者から見れば本人の意識とは関係なく、 すっかり年寄りの範疇に見えるようで…。 体調に関しては今まで以上に気を付けなくてはなりません。

 皆さんも自信過剰にならず、 一歩下がってご自身を見つめ直して無理なさらないようにお過ごし下さい。


 さて先日、最近の医療事情を確認するため会報誌 『らくちん』を一から読み直す機会があり、 総会第2部の記事や寄稿文等を読ませて頂いて改めて色々感ずる事がありました。

 それは最新の医療実情のみならず、 会員の皆様の日々の生活への大変さであったり、 ご自分の経験したこと、最近の出来事、 ご自分の病気に対する考え方など各々のお歳に見合った歴史がありました。

 これを読んでご自分の生活に取り入れたり、 また治療の方法に役立てたり、勇気を頂いたり、 色々あると思います。私自身も過去を振り返り、 「あの時は痛くてしょうがなかったなぁ」とか 「無茶をしていたなぁ」などと思いあたる事もあります。

 痛みを我慢して仕事を続けた事もありましたが、 出来れば薬を服用して楽に(普通に)仕事できればそれに越した事はありません。

 痛みでなかなか眠れない事もありましたが、 無理に寝ようとせずに自然に眠りに落ちるまで起きていて、 次の日寝不足で仕事につけば、 翌日は自然と痛さに邪魔されずに3〜4時間眠りにつける。


 『強直性脊椎炎』の患者は、 入院するとき以外は普通の生活をせざるを得ないし、 お医者さんがその都度アドバイスをくれる訳ではありませんので、 それぞれが日々工夫を重ねていく事が重要です。

 自己管理とは申しませんが、「こんな体調の時は痛みがやってくる」、 「この程度の痛みならば動けば痛みが軽くなる」、 「この痛みでは動かさないほうがいい」等の判断を、 患者自身が生活を通して覚えていく事が最も重要な事だと思います。

 それは医療で身体を楽にしてもらう事も含めて ご自身の毎日の生活全体を見直して改善できる事があれば積極的に取り入れることです。 自助努力がこの病気に少なからず影響します。 この病気に罹った以上、お医者さんと二人三脚で向き合われて、 少しでも痛みのない日々が送れますよう望んでやみません。

 最後に、会報誌『らくちん』は、編集者が掲載する寄稿文の募集に大変苦労しております。 是非とも皆様が進んで寄稿文を寄せて頂けます様にお願い申し上げます。



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