〔寄稿〕

「大震災・津波・ASからの第一歩」


宮城  M


 はじめまして私の住んでいる宮城県石巻市は、 2013年3月11日の「東日本大震災」で地震に見舞われ、 津波に襲われた街です。

 この年の2月の妻の誕生日に入籍したばかりでしたが、 翌月の11日に大震災が起こりました。 自宅も津波に襲われ被災、 車や殆どのものが一瞬にして駄目になりました。


写真 被災地にたたずむ「日和山神社」

被災地にたたずむ「日和山神社」
津波の痕跡を見つめているようです。



 肉体的にも折悪しく、 大震災の前日から左耳が「突発性難聴」になっていたので、 かなり辛い日々となり、精神的にも追い込まれ、 「無呼吸症候群」を発症したりしました。


 現在38歳になりますが、20歳の頃から腰が痛くて、 県内のいろいろな整形外科に行きましたが、 どこでも「異常はない」と言われ、そのまま過ごしてきました。

 2012年4月に新しく枕を購入して今までのと変えたら、 翌日から目眩がするようになり、耳鼻科を受診したら、 首から来ているのではないかと言われました。 それで、市内でも評判がいい整形外科に行って レントゲンを撮ったりしてもらいましたが、 結局原因は分からずじまいでした。

 近所の方が、 仙台にある整形外科で首の手術をして良くなったと聞き、 自分も手術してもらおうとその病院に行ったら、 今まで聞いたこともない病名を告げられました。

 「あなたの病気は強直性脊椎炎で、 手術することも治すこともできない病気です。 今回それが分かったのは、病状が末期まできていて、 レントゲンに写ったからです。」と言われました。


 先生から、「この病気については詳しくないので、 インターネットで調べてみてはどうでしょうか?」と言われました。 それで調べたところ、「日本AS友の会」の存在を知り入会、 ASの専門医が県内では仙台市に居ると知り尋ねたわけです。 現在は西多賀病院リウマチ科の斉藤先生にお世話になっています。

 今年の3月からは「ぶどう膜炎」になってしまい、 現在も病気と闘っているところです。

 斉藤先生も仰ってましたが、 まだまだこの「強直性脊椎炎」 と言う病気を先生方が知っておられないらしいので、 開業医の先生方に早く広く病名が知れ渡り、 自分のように末期になってから発見されるのではなく、 今からASを発症する人たちが早期に見つけてもらえるような時代に、 一日も早くなって欲しいと願っています。


写真 「がんばろう!石巻」現在は慰霊碑になっています。

「がんばろう!石巻」 現在は慰霊碑になっています。



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