明日に架ける橋


関西支部長 F.N.


 1999年11月20日サンルートプラザ東京にて、午後1時より「第9回 日本AS友の会定期総会」が開催されました。今年も関西の大阪から やって来ました。ご参加いただきました会員の皆様には、お忙しい中、 会場まで足をお運び下さり、活発なるご意見やご本人の生のお声を 多数いただきましてありがとうございました。いつも「総会」では、 お会いする事の少ない会員の方々との年に一度の再会を楽しみにし ております。ただ、役員の責任上、「議長」を仰せつかる事がほとんど なので、少し緊張感を持ちながら臨まなければならない事と、各々の方と じっくりとお話しできない事が残念なところです。

 今回は、以前とは趣を異にして、翌日に「東京ディズニーランド訪問」 という企画があったのですが、皆さんはどのような感想をお持ちに なられたでしようか?。僕にかぎって言えば、東京ディズニーランドヘ 行くことになったのは、まさに青天の霹靂でした。我が家の年中行事 として、近年テーマパークなどの近代的娯楽施設とはとんと御無沙汰 でして、もっぱら野外活動の自然に親しんでばかりいました(夏は海、 琵琶湖、山、川で、冬はスキー) 。特に外で食べる焼きそばが気に 入っておりましたので、総会が、ディズニーランドの近くのホテルで 行われない限り、僕自身が訪ねる事も無かったかもしれません。家族が 総会に参加したのも初めてで、何人かの方とはお会いできて(第3土曜日 で学校の授業が終わってから来たので着くのが遅くなった)、子供達の 思いもそれぞれだった様でした。
 考えてみれば、多くの会員の方は僕を含めて「遊園地」は乗り物の アトラクションが多いので縁遠い場所だったかも知れません。発病した のが18歳の頃でしたので、記憶をたどってみても数回しか行ってない 様に思います。背骨に響くジェットコースター等には知らぬうちに足が 遠のいたのか、はたまた歳をとったのか?

 そんな思いは別にして「東京ディズニーランド」は、我が家の期待に 十二分に応えてくれました。

 まず広さにビックリ!! 近年あれほど自分の足で歩いた事がない。 次に日曜日という事もあったのですが、人の多さは東京都心並み。 まるで東京駅コンコースでした。それと、オモチャ箱をひっくり返した ような場所……ここあそこと園内の至る所で楽団が演奏してたり、 僕が子供の頃テレビで見ていたミッキーやミニーやドナルドダツク達が 歩き廻っていたり、舞台の上で躍っていたり、芸人が歩道で パフオーマンスしていたり、路面電車が走っていたり……と待っている者 をもあきさせないナイアガラの滝状態。

 数時間して心に余裕が出てきて廻りをよく観察していると、サポート してくれる従業員の多いこと。目に入る範囲には必ず従業員がいる。 田中会長とはご同伴できなかったのですが、お話だと車椅子の方は優先 してアトラクションを見せてもらえたそうです(会長ご一行とは夜の9時 ごろまで出会えませんでした) 。確かに我が家で園内を廻つていた時も 車椅子の子供達がぬいぐるみのキャラクターに優先して握手したりー緒に 写真を撮ってたり……。勿論、他の人たちにも充分に接してくれていた 事は言うまでもありません。

 また、障害者用の観覧エリアを設けてあったりして、車椅子に乗った ままでもショーやパレードが観れるようになってました。他にも車椅子で 参加できるアトラクションの会場や歩道、買物の出来る場所は、ほとんど 段差も無くて、よく考えて造られていました。その少しばかりの気配りが 不思議と和やかさを与えてくれたりします。商業主義で経営していると なかなかこういう風にはいかないものです。「ウォルト ・ディズニー」と いう人物の「子供達への想いの結晶」が現在にもこうして脈打っている 様な気がしました。

 ただ、100点満点とはいきません。会員の友人の何人かは股関節の置換 手術をしているので杖をついて歩いています。そのあまりの広さに少々 疲れ気昧でした。僕の方も待ち時間100分やら50分やら2箇所で根を上げて しまいました。踵と股関節が特に辛いでした。動く歩道などが有れば便利 かもしれません。老若男女、健常人、障害者、全てをのみこんでいるので 100点満点取れなくて当たり前ですけれどもね。

 という次第で朝から晩まで心行くまで「東京デイズニーランド」を 満喫し、ホテルヘの帰り道をなごり惜しい気持ちで歩きました(とくに妻 ・娘14歳・息子11歳は、大変満足して帰路につきました) 。

 今回のこの企画は、こういった施設の障害者への対応や実体験を勉強する 良い機会だったのですが、それとは別に「家族で参加する友の会」という 今までになかった新たなAS友の会の方向性が見出せました。会員同志の 親睦を一歩進めて家族の邂逅?というところまで会の目的が発展できれば、 より多き収穫があるのでしょうね。

 また、反省点としましては、本来こういった企画を各支部・地区で 活発に活動しなけれぱより多くの会員の参加が見込めない事 (距離の関係上参加できない会員の方もおられると思います)と、支部・ 地区の活動が活発でないと「総会」での討論が活性化されないことが 上げられると思います。

 最後になりますが、今年10周年を迎える日本AS友の会が一人でも 多くの会員が交流できる場所としての架け橋になって欲しいものです。 色々な催し物に参加してくださる友の会の皆様のお気持ちを考えますと、 少しでも皆さんが集まれる機会を設けて行かなければという使命が ヒシヒシと感じられた「総会」と「東京デイズニーランド訪問」でした。

 また、ホテルのセッティング等で大変お世話になりました 「ユニバーサル・デザイン研究会」の代表者の戸谷知恵子様には、 日本AS友の会の一員として心よりお礼申し上げますとともに、 これからのご活躍を願っております。


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