2006年7月15日(土)
△▼7/15のゼミ▼△
本 日の作品
ストーリー 1
出席者: 男 4 女 4
まだ梅雨は明けていないというのに、きのうから猛烈な猛暑が始まった。わが練馬は朝早くから35度を越す暑さだという。暑さにくわえ、池袋への道はどこ も渋滞で、なかなか進まない。おまけに雷と豪雨の来襲にあい、とうとう遅刻してしまった。幸いYさんが早く来ていたので教室の鍵をあけてもらった。ついた ときは雨も小やみになっていたが、大いにあせった。
だが、嬉しいことに久しぶりに顔を見せたS君の作品が待っていてくれた。
今日も作品提出はないのかと半ばあきらめていただけに、嬉しい誤算だ。
時次郎師も、仕事の都合がついて出席とあって、久々にいつものようなゼミとなった。
作者の仕事場である「学童保育所」が舞台。
1.佐々木作品「五本足のカバ」(仮題)
ミュージシャン志望の道夫が、近くの学童保育所でバイトを始める。子供相手なら楽だと気楽に構えていたが、初日から子供らに翻弄される。職員の年上の菜 穂は厳しい指導がモットー。大ベテランの節子は反対に自由放任。道夫はその間でウロウロするばかり。
学童保育所は、学校が終わってからが仕事。1年生から3年生までの子供が相手だ。学校ではないし塾でもないので勉強を教えるわけではない。一緒に遊んで やるだけだが、40人もいる子供相手に大人は三人。しかも一人は全くの素人とあって、道夫は子供らになめられるばかり。菜穂も怒鳴るばかりで、冷たい。し かも節子が入院してしまう。
市内合同のドッジボール大会が近づくが、一向にチームはまとまらない。
次から次へと起こる事件に、道夫は右往左往するばかり。
いろいろな事情で預けられた子供たちだが、なかでも、大地、果歩、隆介、歌音らが問題児だ。それぞれ勝手で手に負えない。だが、1年生の歌音(カノン) だけは、道夫のなついて…。
作者の実体験を踏まえてのドラマだけに、リアリティがある。
「学童保育」を題材にしたドラマは過去にないのではないかと時次郎師のいうように、今までにない新しいドラマが期待される。
だが、いろいろな事件はあるが、芯になるものがないようだ。
大人と子供の関係は書かれているが、子供同士の話がない。それをちゃんと書くこと。「子供の力を信じる」という話がほしいという意見は大事にしたい。
だからといって、子供礼賛になっては面白くない。
母親と道夫の話もあるのではないかという意見も捨てがたい。
道夫のキャラクターがはっきりしない。ミュージシャン志望という青年の具体性を突っ込んでみる必要があるだろう。
ともあれ、初めての長編としては取り組み甲斐のある題材なので、作者の体験を生かして書き上げてほしい。
アフターは、「天狗」に直行。
開店早々だったので、例の店員たちの<気合いれ>をやっていた。この光景をはじめてみたS君に、早速シナリオに取り入れるようにと、時次郎師のアドバイ ス。
C君が結婚式をイランで挙げるという。奥さんも日本人なのだが、彼女と出会ったレストランの主人がイラン人で、彼の国での挙式をすすめられたという。も ちろん二人ともイスラム教徒ではないのだが、そこはそれ仏教徒のおおらかなところ。宗教にこだわらずにウエディング・ドレスを着るという。
果たしてどんな式なのか、写真やビデオを撮ってくるように頼んだ。
ドラマの種は、いたるところにある。
今後の予定。
8月 5日(土)13:30〜
19日(土)夏休み(会場が休館のため)
9月 2日(土)13:30〜
16日(土)18:00〜(会場の都合で時間変更です)
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