2006年4月1日(土)
△▼4/1のゼミ▼△
本 日の作品
ストーリー 1
出席者: 女 2 男 1
少数精鋭というには、ちょっとさびしい出席者であった。
桜は満開をむかえたというのに、アシモフ・ゼミはもう散り始めたのであろうか。
しかし、上海帰りの元気印の作品とあって、お土産のお菓子(胡麻味の練り菓子)をつまみながら、じっくりと検討した。途中、彼女は頭痛の薬を飲みなが ら、両講師の鋭い矛先にもめげず、しっかり対応したのであった。さすが、たった一人で中国人を叱咤してきただけはあると、感心させられたのでした。
これは、前作「太郎さんからの便り」の姉妹編とでも言うべきものである。
1.貫目ストーリー「ドロボウの神様」
「太郎さん〜」は、祖父と孫娘の話が主で、息子(つまり娘の父親)は、全体の流れにうまくかみ合っていなかった。こんどは、父と子を前面に出して、孫娘 は、いわば香辛料のごとき存在になっている。
7年前に蒸発した父親と思いもかけぬところで再会するところから、物語は始まる。
この7年間、息子は、等身大の父親像のパネルをつくって家の前にすえている。だが、7年ぶりに会った父親はドロボウを稼業として生きてきたという。
健気な息子は、リストラされて失業し、ようやくサラ金の取立て屋の職をえてちまちまと過ごしている。
発想と発端は、なかなか面白い。だが、である。
残念なことに、登場人物の形象が思いつきの域を出ておらず、しっかりしていないのである。だから、突然、ホームレスの男が大きな顔をして現われて、話を 占領してしまい、ドラマの流れを変えてしまう。そのくせ、そっちへ進もうとすると、泥棒の父親が現われて、また流れを変えてしまう。
これは、何を描きたいのか、ドラマの柱がはっきりしていないからだと思う。作者の設定した想いが、登場人物にちゃんとリンクしていないのだ。
時次郎師の指摘のように、
@状況設定をきちんとすること。
A登場人物の人間関係をはっきりさせること。
B出来事の流れと人物の気持ちをしっかり考えること。
これが、ドラマつくりの基本である。
話の中心は、父と子であること。その物語を孫娘が語ること。これを忘れずに、もう一度ストーリーを考えることになった。
作者は、中々のアイディアマンなのだが、そのアイディアを深めることが出来ないのが惜しい。
「氷山の一角」という言い方がある。水面に出ている氷山の水面下には、その9倍もの氷の塊がある、ということである。
書かれたストーリーは氷山の一角であって、書かれてはいないがその何倍も作者は考えていますよ、という風でありたいと、両講師は思ったのである。
アフターゼミは、一路、「天狗」へ。
ここには、元事務長とYさんが駆けつけて、大分にぎやかになった。時次郎師はお店のアイドルに再会でしてご機嫌であった。その様子は、「喫茶アシモフ」を ご覧あれ。
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