2006年3月18日(土)
 


△▼3/18のゼミ▼△


本 日の作品

ストーリー     1

出席者: 男 5   女 2


 南国では早くも桜が開花したとテレビが伝えていた。東京も例年より相当早いらしい。あの大雪の冬がうそのようだ。
 それなのに今年は花粉症は少ないとニュースが言っていた。でも、時次郎師が、なんと花粉症になったというのだ。60数年ぶりの椿事だと嘆いていた。いく つになっても人生初体験というものはあるのだ。だからこそ生きていることが楽しいのだと、師を慰めてあげよう。
 そして、新しい体験こそが、ドラマのもと。さあ、みんなも、人生の色々をドラマにしよう。



1.岡作品「笑いの芽〜いつか花咲くその日まで」U
 (ストーリー)

 一月にやったばかりなのに早くも第2稿だ。作者の意気込みがうかがわれる。今日はこの作品一本だったので、時間をかけてじっくり検討した。
 コンビを結成して10年になるのにいっこうに売れないコンビの物語である。
 前回のゼミで、せっかくのコンビなのに二人にふりかかるものがないという声が多かったので、そのあたりを考えた新しいストーリーである。だが、総体的に シャープでなくなったようだ。いろいろと新しくしすぎてしまったからだろうか。例えば、独身の二人だったのに、イケメンの方が妻子持ちになってしまった。 しょっているものが大きいほうがいいと考えたようだが、せっかくの妻子の存在が彼の人生にどう影響を与えているのかが描かれてはいない。
 もう一人の方はどうかと言うと、リチギで几帳面で正直者という以外に、取り立てて言うほどのものはない。
 二人にふりかかるものとしてヤクザがらみのトラブルがメインのドラマになっているが、これについても評判はよくなかった。作者得意の登場人物ではある が、安易な発想ではないか。いくら大阪のコテコテでも、漫才コンビの若者の話にはふさわしくない。芸人志望の若者たちの人間模様であるべきではないか。
 前稿で、母親とのからみが甘いのではないかという意見をいったのだが、それがききすぎたのか、ははおやぞうその話は消えてしまった。
 しっかりと母親像を考えれば、密度のある話になりそうだっただけに、惜しい気がする。
 「芝居所というと古臭いいいかたになるが、人間関係のカナメのシーンが三つは必要だ」という時次郎師の言葉をよくかみしめてほしい。
 コンビの話ではあるが、マネージャーを女性にして、かのじょとコンビの三人の話という創り方もあるのではないだろうか。
 いずれにせよ、主人公は「漫才コンビ」だという根幹を忘れないでほしい。
 うまくまとめようという意識が勝ちすぎると、よくある話になってしまう。もっともっともがいてはしい。そうすれば、主人公のあがきが作者のあがきと重な り合って訴えてくるものがあるはずだと思う。まさに、「いつか花咲くその日まで」である。




 後半になって、元事務長夫婦が、転職の挨拶がてらそろって登場した。きょうは旦那もコスプレではなく、カジュアルな格好だった。やはりこの方が落ち着 く。
 作品が一本だったので早めに終了。アフターは、時間がはやかったので久しぶりに喫茶店にする。
 縦長の店の奥のほうに席を用意されたのだが、そこは禁煙席だった。注文した品が出揃ったのに、禁煙が我慢ならなくなった時次郎師の強い要望で入り口近く の喫煙席に移動させてもらう。
 たしかに数えてみれば、11人中9人が喫煙者だったので、禁煙席は無理があった。しかし、こういう喫茶店もだんだん減っていく。師はともかく、若者たち は禁煙にしたほうがいいと思うよ。





次回の定期ゼミは、2006年4月1日(土)です。
エイプリル・フールでも、ちゃんとゼミはやるからね!


東京芸術劇場5F/NO4会議室
時間は、いつものように、13:30〜17:00

教室が変わる場合があるので、入り口のボードで確認してください。

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上記作品のディスカッションはこちらで!!
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また、改めて作者に聞きたいことなどがありましたら
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今までにみんなの書いたシナリオのリス トを整理してありますので、
それもご覧ください。

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