2003年8月2日(土)

今回は2週分連続です


△▼8/2のゼミ▼△


本日のテーマ
・自由課題  ストーリー 0
ショート・シナリオ 2
出席者: 女  5  男  1 先輩(男) 1


事務長のEさんが、登場するや否や「きょうはあたしの誕生日よ!」と絶叫。神妙な空気が一挙にくつろぐ(崩れる?)。というわけでもないが、ストーリーは1本も出ず、長編シナリオだけだった。シナリオはじっくり読んで個別の指導にすることにして、急遽方針を変更。きょうは、サービスディに切り換え、チケットは使わないでいいことにする。ちょうど、ホームぺーじのリニュアルをしようとしている時でもあるので、みんなでこれまでのゼミの中間総括をする。
わがゼミはこの5月から5年目に入った。今までの受講生の変遷をたどると、最初は女性が圧倒的に多かったが最近は男性の入会が多い。しかしほとんどが初心者ではなく基礎は一応よそで学んだ者ばかりである。これからもその方向でいこうということになった。
次回には3人の男性が入会するが、それがちょうど5期生になる。そこで次の「ドラマ」の広告には、<第6期生募集>というように、第何期かをはっきりさせようということでも一致した。
また、次回からは、ゼミの進行(仕切り?)もE事務長主導で進めようということにする。ゼミのリニュアルも楽しみになった。




〇映画鑑賞


「過去をもつ愛情」(54仏)



 ゼミで映画を見るのは久しぶりである。以前に1度、忠太郎師の作品を見たことがあるだけだ。いくつかのビデオを持ってきたのだが、その中からこの映画にする。監督アンリ・ヴェルヌイユ、主演フランソワーズ・アルヌール、ダニエル・ジェラン。舞台はポルトガルのリスボン。ヨーロッパのはずれの港町で出会った男と女。二人には暗い過去があった。男には妻殺しの、女には夫殺しの…。
 冒頭のシーンが実に鮮烈だ。第2次大戦から凱旋した兵士が自宅の玄関のドアを開けると、あろうことか妻は不倫の最中だった。目撃した男はいきなり妻を射殺する。だが、裁判では、男は戦場で敵に遭遇したのと同じで殺人ではないとされ無罪になる。観客をひきつけるのが巧みな出だしである。男はその後、タクシーの運転手となり、英国から来た金持ちの未亡人の観光客と知り合い、二人はいつしかひかれあう。しかし女には怪しい刑事が付きまとう。女は夫を殺したという疑いがかけられている…。
 ポルトガルの民謡「ファド」の調べがとてもいい。歌うはアマリア・ロドリゲス。切々たる歌声。二人の恋の悲しい宿命を暗示するとものの本には書かれている。お互いに好意を抱いたばかりの二人の前にいきなり怪しい男が登場する。英国の刑事である。この登場がまた印象的で、忠太郎師によれば、この映画最初のクローズアップである。
 男と女二人だけでは単調になってしまうのだが、刑事のトレヴァー・ハワードと、男が世話になっている家の子供がとてもいい彩りになっている。いろいろあって、男と女は結ばれる。ブラジルに行って生き直そうという男に女はついて行く…と思いきや、いったんは船に乗った女が、土壇場になって刑事のもとに残る。きっと罪を償おうというのだろう。遠ざかるる波止場。男はもう戻れない。
 フランソワーズ・アルヌールがとても魅力的である。忠太郎師は高校2年のときに見て魅了されたという。だがアシモフの高2の頃を考えると、とても彼女の魅力がわかるほど大人ではなかった。もちろん、今なら彼女の魅力はよく分かる。
 映画は、それを見る年代・時代によって違ってくる。ビデオが発達して、昔は見られなかった映画もかなり見られる時代なのだから、新作も含めて、若いうちにたくさん見ておきたい。





いつもの2Fの喫茶店が満員だったこともあり、Eさんの誕生日ということもあり、速やかに「ライオン」に赴く。ここからはKくんも参加。Eさんの夫も現われたので、Eさんのボルテージはいっそう高まる。主役の仕切りで、一同次なるカラオケに拉致される。
久しぶりに夏らしくなった日だったが、わがゼミの熱気はそれを上回るものであった。



次回は、2003年8月16日(土)

東京芸術劇場5F/NO4会議室
時間は、13:30〜17:00



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