△▼6/21のゼミ▼△
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本日のテーマ |
・自由課題 |
ストーリー案 2 |
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出席者: 女 6 男 3 見学(女) 1
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今日は作品なしかと思っていたら、前日の夜になって作品がメールで送られてくる。さらに、朝になって新作があるとの連絡があり、つつがなくゼミが成立した。見学者がいるので心配していたのだが、杞憂に終わってホッとした。送ってくるのは前日でもいいが、提出の有無はもう少し早く連絡があるといいのだが。
忠太郎師は、先日無事帰国したが国内ロケが残っているので、今日もお休み。
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〇自由課題(ストーリー)
1 城ノ口作品「ブラックホールの穴(仮題)」
ゴミの山になっている家に一人で住んでいる中年の女性。そこへゴミを片付けに一人の青年が現われる。女性は頼んだ覚えはないと断るが、青年はもうお金をもらっているといって、どんどん作業をはじめる…。
それからどんな展開になるのか、興味をそそる導入である。女性の引きこもりの原因は9年前に息子を亡くしたからである。それが自分の愛情不足からだと激しい自己嫌悪におちいり、たまる一方のゴミの山で暮らしていたのである。青年の活躍で家の中がきれいになるにしたがい、女性の心も開かれていく。そして、青年に誘われ、外に出られるようになる。果たして青年は何者なのか? 実は、彼には隠された秘密が…。
最初から最後まで二人だけしかでない二人だけのドラマである。舞台の不条理劇のようなミステリアスな展開だが、青年と亡くなった子供とが同じ名前だというのは、どういうものだろうか。作者のねらいではあるが、かえって重みをなくしてはいないだろうか。
青年との交流で女性が抱えこんでいた過去が明らかになり、それによって彼女が救われるというのは、構造的には魅力がある。だが、ドラマの中心の部分は過去の話である。映像で描くドラマとしては、見せるべき現在が必要である。それはなんだろう?再生のドラマだと作者はいうが、「ブラックホールの穴」の向こうに何があるのだろうか?
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2 野竹作品「幸せの1ピース」
会社を辞めたばかり30歳の女性が、高校時代の友人4人のホームパーティに誘われる。彼女は独身だが、他の3人は、それぞれ主婦やOLや会社社長である。4人は若いのに、早くも勝ち組・負け組と自分を他人と比較しあっている。主人公は、その社長に頼まれて、豪華マンションに留守番代わりに住むようになる。そこで、友人の愛人の青年を知る。まだ大学生である。友人は青年を金で縛っている。青年にはほかに好きな女がいる。その女は美人でも金持ちでもない平凡な女に見える。彼女は、二人の関係に、本当の愛情を見た。このわずかな体験から、主人公は背伸びしないで生きていこうと思う。
作者らしい匂いがある、と好感をもって迎えられたが、やや新鮮味にかけるのではないか。ええッとなるようなところがない。友人のマンション自体に秘密があるとか、主人公にまつわる事件がおこるとか、主人公がそうせざるを得なくなるものがほしい。
「ローズマリーの赤ちゃん」という映画がある。新婚夫婦が引っ越してきたマンションには様々な人が住んでいる。その住人たちには、共通の秘密がある。それは絶対に知られてはならない秘密が…、というものである。怖い映画で、オカルトではあったが、しかしとても魅力的だった。
普通の人たちの普通の展開ではドラマが生まれにくい。無理するべきではないが、描くべきものはなにか焦点をはっきりさせると、スタイルも決まってくるものだ。ちょっと工夫してみよう。
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見学のIさんはなかなか活発で、自分の意見をしっかり言う人だった。同年輩の女性が多いせいか、ゼミの雰囲気にもすぐとけこんだようだ。このまま正式入会になることを期待しよう。
見学者が2回続けて女性だったが、やはりこの世界の女性優位は動かないのだろうか。
次回は、忠太郎師も参加できそうだという。
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次回は、2003年7月5日(土)
東京芸術劇場5F/NO4会議室
時間は、13:30〜17:00
今後の予定は、7月19日
8月2日、16日
しっかり予定表に書いておきましょう。
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