2002年8月3日(土)

本日のテーマ
・自由課題  ストーリー 6
シナリオ  0
出席者: 女  6   男  1  

   出席者は少ないが、出品率がとてもいい。少数精鋭と言うべきか。こんなことをいうと、仕事の都合とかでやむを得ず欠席した人に悪いかな。いやいや、出品数には欠席ながら出品した人の分まで入っているから、ひがまないように。
 というわけで、今回も全部はできず、4本が次回まわしになってしまった。

○自由課題(ストーリー)


1 楢崎作品「ケアロハ〜愛する人よ〜」



 突然、イタリアの見ず知らずの人から手紙が来た。随分前に家出した祖母が亡くなり、その遺品をもってくるという。お気楽な大学生の次男が成田まで迎えに行かされる。やってきたのは初老の紳士。ただし日本人。祖母は再婚していたのだった…。老人は寄席に行きたがった。それは、彼女が亡くなる前に行きたがっていたからだという。次男は、実は、お祖母さんっ子で、よく落語をきかされていて好きになり、大学の落語研に入っている。落語が好きというだけでなく、吃音矯正のためでもあった。…こうして、突然転がり込んできた老人に家族はかき回されてしまうが、そんな中で老人と次男坊は心を通わせるようになる。
 表題の「ケアロハ」とは「愛する人よ」という意味である。なかなか発想は面白い。「異物が転がり込んできて巻き起こす人間喜劇」というのは、今までにはない作品である。落語というアイテムもいい。ただし、吃音はどうか。うまく生かせるものになるかどうかちょっと難しい。こういう話は特にリアリティが大事だ。そのためには、人物のキャラクターをしっかり作ることが大事だろう。そこに留意して、ストーリーを練り直すことになった。





2 城ノ口作品「渚のホストクラブ」



 ホストクラブの新米や美形ホストら5人が、夏の営業訓練のため海の家に行かされる。海でナンパした女性を夏が終ったら本店の客にするためである。新米たちは頑張ったが、ナンパの成果は今一つだ。そこで新米は、海の家を本格的なホストクラブにする。「渚のホストクラブ」というわけだ。
 民宿の爺さんや孫娘とわいわいやり合いながら、営業開始。ほかに類似の店がなかったせいもあって、大繁盛。もっともお客の平均年齢が高すぎるのが新米には不満だった。そこで大事件が起こる。売れっ子の超美形が売上をもってトンズラしてしまったのだ。実は、彼は両性具有で悩んでいた。それがこうじて持ち逃げに及んだらしい。だがみんなは彼を憎めない。彼になついていた孫娘は絶対戻ってくると信じている…。
 面白い発想のドラマだが、まだ思いつきでドラマとして練られていない。熟成が足りないと言うべきか。本物のホストクラブがどういうものかをしらないというので、かつて忠太郎師がホストクラブを舞台にしたVシネマがあるので、それを参考にすることになった。





ここまでやったところで、アシモフ師が所用で早引けしたので、残った作品(小沼・高野・野竹・神山)の検討は次回にまわすことにして、忠太郎師のドラマ論の講義となった。作品検討のゼミだけでは聞き足りないことがじっくり聞けたと思う。
アフターゼミの様子は、報告者はいなかったのでよく分からない。みなさん、喫茶アシモフか居残りアシモフに書き込んでください。

次回は8月17日(土)
夏休みはありません。
時間は、14:00〜17:00です
←Click Here
上記作品のディスカッションはこちらで!!
ゼミで話し足りなかったことや後から思いついたこと
また、改めて作者に聞きたいことなどがありましたら
どんどん書き込んでください!
今までにみんなの書いたシナリオのリストを整理してありますので、
それもご覧ください。
←Click!!(.xlsFile 8KB)
※上のアイコンをクリックすると、脚本一覧ファイルをダウンロードできます



[ HOME ] [ BACKNUMBER ]

このページの無断転載・複製を禁じます。
Copyright(C)asimov. 2002 All rights reserved