2002年3月2日(土)

本日のテーマ
・自由課題 自由課題 ストーリー 2
出席者:女 4名  男 4名(内ベイビー 1)

休会中のNさんが、久しぶりに子連れで現われて、賑やかになった。リッキーくんは、おとなしいけどなかなか活発で、顔立ちがくっきりしていて将来が楽しみ。こうやって子連れでもOKなのが、わがアシモフ・ゼミのいいところ。こんなに幼い時からこの雰囲気に親しんでいると、天才的ライターになるかもしれないぞ。現役諸君、負けるな!

○自由課題 


1 野竹作品「虚言症の女」



 夫が、なんと女の家で死んでいた。だが女は留守をしていて、帰宅後発見したという。遺書もある。自殺として処理されようとしたが妻が異議をとなえる。夫婦仲はよく夫が自殺する訳がない。女は愛人ではなく、ストーカーだと主張する。では、なぜ女の家で死んだのか。自殺でなければ事件である。その担当になったのは新米刑事であった。二人の女のうち、どちらかがウソをついているのだが、調べれば調べるほど、新米は混乱するばかりだ。果たして真相は…。
 久しぶりの野竹作品だが、持ち前の毒は衰えていない。だが、長編にするには少し登場人物が少ないのではないかという意見がでた。実はこれはまだラストまで通っていなくて未完である。そのためだと思う。
 女のウソに翻弄される若い刑事、という着眼は、単なる不倫ドラマではなくしていて面白い。それぞれの立場の実態を肉付けしていくといいのではないか。





2 楢崎作品「レット・ミー・トライ・アゲイン」(第2稿)


 アメリカ人夫婦に育てられた青年が、産みの親に会いに日本にやってくる。母親は有名な精神科医であった。青年はリポーターで、取材を名目に母親に会う。実は青年は対人恐怖症で母親の治療法に関心があった。ある日、青年は病院を批判しているホームページを知り、その批判者を捜し当てて会う。それは若い女性であった。そして彼女もまた神経症に悩んでいた。強迫神経症の一種で、醜貌恐怖症というものであった。激しく精神科医を糾弾する彼女は、なんとその娘だったのだ。そして、ついに精神科医も、青年が実の息子であると知って…。
 少々入り組んでいて分かりにくいが、幻の母親に会いに来た男の話と単純化して見るとよく分かる。こういう話の原型は、長谷川伸の「瞼の母」である。それを現代にアレンジしたと考えると、面白い。それに醜貌恐怖症という味付けがなかなかいい。
 楢崎作品はいつも出だしが面白いのだが、話が進むにつれてトーンダウンして混乱してしまう傾向がある。忠太郎師のいうように「瞼の母」をしっかりベースにして考え直してみよう。




 いつもの「ロジエ」では、最近定職についたTuさんと先輩のOが待ち受けていた。リッキーくんも一緒で、話はいろいろと広がった。UさんもJさんもベイビー同行OKだよ。これから暖かくなるから大丈夫だよね。

次回のゼミは  3月23日(土)  です
基礎コース 12:00〜14:00
上級コース 14:00〜17:00 
教室の都合で、第4土曜日になります。お間違えのないように。
     4月は、また第1、第3土曜に戻ります。
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