▽▲26日分▲▽ |
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本日のテーマ |
・自由課題 ショートシナリオ1 ストーリー2
出席者:女 3名 男 3名 見学(男)1名 |
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今日は夜から雪になるという予報。心配したが大したことにはならないようだ。今回も忠太郎師が仕事でお休みだったが、新入会のKくん、見学のSくんと、新しい感性が入ってきた。これからが楽しみだ。
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○自由課題
1 小沼作品「静かな公園」(ショートシナリオ)
新入会で早速の作品提出。なぜか夜の公園に弁当を食べに来る青年とホームレスの男と少女の三人のドラマ。三人の間には特別に突出したドラマがある訳ではなく、静かな交流の時が流れる。奇妙な味のあるドラマである。
前回、以前に書いた「バカな雨」という作品を忠太郎師が褒めて紹介していたので、それを参考作品としてあとで配ったが、それも奇妙な味のあるものであった。ただ、今回は、ちょっと狙い過ぎで散漫になったような気がする。しかし、<ふらふらしている>という少女の感覚のとらえかたにとても感心した。とてもいいセリフだ。若い表現があるという先輩女史の感想にみんなが頷いた。
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2 鈴木作品「ブキヨウモノ」(ストーリー)
16才の高校生が、社会的意識にめざめ、感銘を受けた本の著者に会いたいため、両親や学校の反対を押し切って、ピースボートに乗って行くという物語。10年ほど前の湾岸戦争の頃の話だという。
だが、少年が憧れる著者が現存の人物なのが気になった。実在の人物の場合、モデルにするのはいいが、実名をだすのはどうか。歴史上の人物ならいいのだが、まだ生きている人だと、別の評価がはいってきてしまって、素直に読んでもらえない。少年のリアリティにも納得いかないものがあったが、話あっているうちに作者の息子の話だと分かった。実体験だという。いつまでも子供だと思っていた息子が思わぬ成長をしていたのに驚いたのだという。それなら、父と息子の話に絞った方がよかったのではないか。その関係を父の側から描く、ということ。まずは、作者の思いがストレートにでる関係を描くことから始めたい。
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3 高野作品「保育園脱走計画」(ストーリー)
とても題名が魅力的で興味が引かれる。きれいな物語だという評価がいいあてていると思う。小さい子に「自分が一人の自分(人間)として生きて行くことの大切さを伝えたい」という作者の意図はとてもよく分かる。保育園の先生が園児をひっぱたいてしまったことから物語がはじまるのだが、なぜぶったかということから先生の方にドラマがいってしまって、園児たちの話に中々ならないのが惜しい。作者の思いがたくさんありすぎて、絞られていないからだろう。
先生には愛する人を亡くした思い出があり、それに先輩の先生との関係があり、それはそれでとても興味深いのだが…。園児と先生と母親のどちらも悪者にしたくないというのもいい。だが、せっかくの題名になっている<脱走計画>を具体的に考えることから、もう一度練り直したい。
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語りあうことが多かったのか、30分ほど長引いてしまった。雪を心配したが、まだ雨も降っていないので、恒例の「ロジエ」へ。そこには、いろは女史となんちゃって先輩が待ち受けていて、話が弾んだ。見学のSくんは小劇団にいたとかで、なかなか人なつっこくて話し好きで大いに和む。
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