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マイちゃんオランダ滞在記  
Vol.004

☆Date:2004.9.1 


ライクス(Vol.001で説明したオランダ国営のAIR。環境は抜群。まぢで。)の生徒で、大学の同期のいでっち(*1)から、彼の友達のノラセットさんが同じくライクスに在籍していて、その後Duendeに来たがっておるとのことでメールがあり、何か知っている情報があったら教えてほしいそうだ。
  ロッテルダムの住民から集めた生活必需品


私が知っているという情報といえば、まずゲストスタジオのプログラムは全部で3部屋あって、他のそうじゃないスタジオ(つまり地元アーティストが所有するための)は、早くても3年待ち!!とのこと。(ロッテルダムではかなり人気があるみたい。)ゲストスタジオのうち2つは短期で、もうひとつのスタジオは1年と言っていた気がする。(あまり確かじゃない)ちなみに今滞在しているのはアルゼンチン人で、彼はスタジオとは別のところに住んでいて、そこも1年契約と言っていた。来年度は、日本人のアーティストでもう既にひとり希望者がいるみたい。(彼女は、Puddles(*2)の関係で何度かデュエンデに来ていて、今年の4・5・6月も滞在していたようだ。そして、ここのアーティストともとても仲が良い…。)

でも、結局は主要メンバーに会って直接聞く方が確かだと思うので、来ることをオススメした。

(写真は、ロッテルダムの住民から集めた生活必需品)
*1=出田郷くん

彼のサイトに自身の作品やオランダでの滞在記などが載っています。詳細はこちらをご覧ください。



*2=Puddles
☆Date:2004.9.13 


さて、今週末にオープンスタジオが迫ってきたけど、まだオブジェクトを収集しきれていない…。でも、普段忙しくて考えられなかった自分の根っこにある表現活動のことをじっくり考えられたことで、確かに切羽詰まってはいるんだけど、なんとなく今までと違う気がする。(いつもは本当に間に合わないんではないかと思うほど直前にならないと制作に入れなくて、それでつくるする楽しみより苦しみの方が大きくなる。)

  デュエンデのオープンスタジオ

レジデンス初体験で、基本的なことや知らないことがあまりにも多かったので、経験豊富な磯崎さんが一緒の時期でいろんな話が聞けたこともラッキーだったなと…。やっぱり、今までは誰かから聞いた話を通してしか知らないことがほとんどだったので、自分の眼(と思考)で直接感じることが一番大事なんだなぁ〜とつくづく思った。それにしても、予定していたイギリスでの滞在の話が全然進展しないので、そろそろロッテルダムでのレジデンス後のことを具体的に決めなきゃいけないなぁ〜と思い、展覧会終了後ハンブルグ行きを決意する。

(写真はデュエンデのオープンスタジオ)
☆Date:2004.9.17→19 

オープンスタジオ当日。なんとか無事搬入が終わり、オープニングを迎える。協力者が、自分の提供したオブジェクトが服を着たところや、エピソードのビデオ(彼らの所持品についての物語を記録して、映像をつくった)を観てにんまりしている。感想を一言二言伝えにきてくれて、みんな楽しんで作品を観てくれているようで私もようやく一安心。日本にいる時とは違って、まわりに助けてくれる人はほとんどいないに等しいし(まず、言葉の壁で伝えたいことを理解してもらうのが大変だった…)本当に一人で全部しなきゃ行けない状況に置かれて、いかに今まで自分がいろんな人に支えられていたかがよ〜〜〜くわかった。

  マルレーンのカーテンからつくった浴衣

2日間の展示を終えた夜、ホッとしたのかドッと疲れが押し寄せ、こっちに来て初めて風邪をひいた!のどが痛”い”ぃ”ぃ”〜〜!!だけど、明日には高校時代の友人が日本から来て、到着早々ハンブルグに道連れという過酷なスケジュールを組ませただけに泣き言なんて口が裂けても言えません。

気だよ、気!飛んでけ、風邪菌!!

(写真はマルレーンのカーテンからつくった浴衣)
☆Date:2004.9.21 



今日、なんと来年の2月21日から正式に見習いとして、staatsoperの衣裳部(*3)との契約が決まったよ!!バンザ〜〜〜イッ☆こんなにすんなり決まると思わなくて、すんごくびっくりしたと同時にとにかく嬉しい!決め手は、端さん(*4)の舞台のお手伝いをしていたことと、その時のダンサーから直接紹介してもらったことと、ミキさん(*5)がドイツ語で説明してくれたことやね。きっと。本当に感謝!!!

「ハンブルグとは何か縁がありそう…」と言ってはいたが、本当に真になるとは夢のようだ☆(超現実だけど。)

…とにかく、2月まではまだあるから、それまで英語の勉強や、滞在先、身辺&心の整理などして、精一杯頑張ろう。

  デュエンデのライブラリー

今年は、ホントーになんていう年なんだろう…。不思議な強運に恵まれて、思い描く通りに物事が良い方へどんどん決まっていって、まわりの人やすべてのものにありがとうの気持ちを感じずにはいられない。

これからがきっと、私の人生にとって山あり谷ありの正念場となるだろうけど、身震いするほど楽しみ。ぐふふ。



そして、どうやら最近好きな人ができたことを自覚。

(写真は、デュエンデのライブラリー)


*3=AMBURGISCHE STAATSOPER

ハンブルグ国立歌劇場。オペラとバレエ、クラシックコンサートなどを中心としたドイツで5本の指にはいる規模の伝統ある劇場。ハンブルグバレエ団の主任振付師はジョン・ノイマイヤーで、常に世界の最先端の作品を生み出しています。去年、テレビ番組“情熱大陸”で特集されていた服部有吉さんが日本人のダンサーとして活躍されています。)バレエに限らず、オペラでもかなり現代的な作品が毎年新しく上演されているのがここの歴史的特徴だそうです。。
□サイト


*4=端聡さん

札幌にある「株式会社CAI」のディレクターで、国内外で活躍している現代美術家。


*5=佐藤幹子さん

ハンブルグにある「CAI CONTEMPORARY ART INTERNATIONAL」のギャラリスト。
☆Date:2004.9.23 


無事、今後の身の振りも決まり気分晴れ晴れ!風邪もふっ飛んだぜぃ!!ってな訳で、今日は友人・杏菜の旅に連れ添い、ベルギーのブルージュにいます。


この街は、観光地ですが昔の街並が変わらず今も残っていて、まるでおとぎの国のようなところ。有名なのは、やっぱりチョコレート。そして手編みのレースなど。彼女の今回の目的はズバリ☆ここにあり、彼女についてあちこちお店を見てまわったり、街の水路を走るヨットにも乗って、ぐるりブルージュ1日観光。

  

私は旅行となるといつも何かアート関係の目的があって来るもんだから、それで頭もお腹もいっぱいになってしまうんだけど、ここに来て初めて“観光”の醍醐味を味わった気がする。空を見上げてゆっくり雲を眺めたり、普段気づかない自然の美しさとか、見慣れない異国の建物を観て昔のことを想像したり、5感(6感?)を使って、いろんなことを吸収しようとするアンテナがニョキっと伸びるカンジ。今まで気を張りつめていたのもあって、本当に骨休め〜なブレイクタイムでした☆

  ブルージュのおみやげ

(写真は、ブルージュのお土産)
☆Date:2004.9.26 

ハイ来た〜!!またまたハプニング。昨日アムスに行った時、中央駅で自転車を盗まれた…!!!私が一晩いない間に、Duendeの誰かがわたしがつくったぷっくん(自転車のサドル部分の赤い座布団。Vol.001写真参照)が道ばたに転がっているのを見つけたらしく持ち主も重い面持ちで、うなだれて帰ってきた私に「怒ってもしょうがないから、明日新しいのを買いに行こう。」とのこと。最後の最後で…借りていたものだったのに…はぁ〜、なんとあやまっても取り返しがつかない…私の場合、いいことと悪いことはいっつも裏返しなので、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。自転車が盗まれるのは、オランダではアクシデントじゃなくて日常茶飯事と聞かされてはいたけど、このやろ〜、自転車泥棒め!!許せ〜ん!

でも、借りてる以上自分の責任なので、以後こんなことがない様、気をつけよう。何事も!

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