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マイちゃんオランダ滞在記  Vol.002


大っっっっっっっっっっっっっっっっっ変!!ご無沙汰しております。白戸麻衣です。

(たぶん)月に2回ほどお便りできると思いますので。。。なーんて言っていたのに、気が着いたらもう半年が過ぎていましたよ。。。日記は書いていたんですが、前回の滞在記を読んだ方から「自分のことを25歳にもなって“ちゃん”づけするなんて、結構きてるよね〜。」な〜んてお言葉をいただいたもんだから、私ってば「公共の場に文章を書き綴るって、本当に大変なことなんだ!! ど〜しよう! こんなくだらない内容載せられないわ!」と恥ずかしーやら、悲しーやら、複雑な気持ちに…。で、次からはもう少し固い文章をと気を引き締めてはみたものの、そんなネタは私の日記には無し。そんな訳で、もしこの滞在記を心待ちにしていた方が万が一いたとしたら………そんな皆様。ホントーーーに、スイマセンm(v_v)m

そして、前回と変わらず内容は私的なものばかりです。はい…。

☆Date:2004.7.16 

外が明るいから時間の感覚がなくて、気づいたら夜中0:00すぎてることが多い。で、朝起きるのが遅くなると。でもこっちに来て、日本にいる時と大きく違うのは時間の使い方。やっぱり、仕事から解放されて作品づくりやプランを練ることに没頭できるのは本当に素晴らしいことだと思う。それと、ひとりで暮らして日常の雑務をほとんど自分でこなすことで、まさに生活そのものから感じ取るいろんな出来事が作品のアイディアに結びつくこと(食事をつくったり、洗濯したり、買い物に行ったり、いろんな人に会ったり)。これは、私が今まで実家に住んでいたこともあって何かとすねっかじりな生活を送っていたせいもあるけど、本当に何から何まで新鮮に感じる(もちろんハプニングも含めてね…)。

     アーティスト・イニシアティブのアトリエ

夜に市内にあるアーティスト・イニシアティブの展覧会を観に行った。展示スペースの奥にアトリエが2つ。手前は彫刻系、奥は絵画系で、布と絵(写真奥)とシールとか素材にした作品はオシャレ系ポップな感じ…面白いと思うけど、ファッションポイ感じ…? 
さて、評価されるアートとは。私の活動は、やっぱり“境界線”とか“〜の間”なジャンルだと、自他共に見えるようですが。そこに基準が存在するならば、いったい誰が決めるの?とか考えていると、終わりはありません。



☆Date:2004.7.22 


朝食の最中、Duendeのアーティストから次回の作品のプレゼン用のアニメーションやHPを見せてもらった。美術で食っていくひとつの方法を垣間見た気がした。やっぱり、今まではなんかこう「つくりたいからつくったの」みたいな感覚があった私も、きちんとプランを立てて、プレゼンして、制作に入る、というような流れがだいぶ整ってきた様に思う。結局、その方が自分にとって説得力のある作品ができあがるし、どう捉えられようと、それが及ぼす影響にある程度の責任?のようなものを持てるようになる。これは、このAIRの最中にいろんなアーティストを見たり、自分のことを深く考えたりする時間が持てたからだと思う。“流されないこと”と、“裸になった時に芯を持つこと”。これが、その人のアーティストとしての価値を肯定するのかも。

   四宮さんとDuende_の仲間たち

夜、TENTで映像のアワードがあって、つまんないのもあったけど、短い映像でいくつか面白いものがあった。そこでネットでよく見たShino's Barの本人(四宮さん)に会った。大阪弁をしゃべるおじさんで、CASの副委員長さんをやってるらしい。5年前にもここを訪れたみたいで、Duendeの人たちとも仲が良い。
大阪は、Duende−というかPuddles?−のつなぎ役になっているのかな? Exchange proglamとかあるみたいだし。自分はアートをつくる側でなくて見る側だけど、こっち側からも何かできることがあるんじゃないかと、今回はいろいろリサーチに来たらしい。数日後、パリで会うことになった。


☆Date:2004.7.25→26 

   黒い服がアメリです
現在、パリです。友人の家に滞在していて、彼女はシノグラファー(*2)を目指して専門学校に通う私と同い年のアメリという女の子です。

   入り口です
今日は、ポンピドゥー・センター(*3)に行ってきた。50〜70s’の絵画系アーティストが特別展示室にあって、常設は3・4Fを見れた。去年来た時は、3Fをほとんど見れなかったけど、最近の現代美術の作品も貯蔵していて、お腹いっぱいの見応えがあった。

    PALAIS DE TOKYOのCafe
次の日PALAIS DE TOKYO(*4)で四宮さんと待ち合わせをして、初めて中に入った。カフェスペースがいくつもあって、内装の一部はアーティストの作品。2フロアあって、かなり広いスペース。今回改めて感じたのは、前回来た時は「アート」をすごく窮屈な重いものとして見てたからけっこう疲れたけど、わりとストレスなく見れたことだ。見方が変わったのか、はたまた自分のすべきことが見えてきたのか、自分に置き換えて今後どんな活動をしていくか考えさせられた。

   パリのセーヌ河畔にできるフェイクのビーチ
*2=シノグラファー

専門的に説明できないんですが参考になりそうなサイトを見つけたので、興味があったら覗いてみてください。

*3=ポンピドゥー・センター

パリにあるでっかい現代美術館。ブックショップはかなり充実。

*4=PALAIS DE TOKYO(パレ・ド・東京)

エキスポの時に、日本館だったのでこんな名前とのこと。“tokyo eat”と書いてあるTシャツを着たCafeの店員は、外国人を敬遠して近付かない。
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