第壱話/1997年8月29日放送
「アオモレンジャー誕生!陸奥湾に吠えるナマハゲ」
 畑澤聖悟・作

東京から故郷弘前に帰って父の経営するリンゴ畑を手伝っていた青年・津軽浩光(つがる ひろみつ)は、突如リンゴ畑を襲ったナマハゲの大群によって、目の前で父親を殺されてしまう。

死に際の父親の言葉を頼りに三内丸山遺跡前の「はにわラーメン」を訪ねる浩光だったが、そこは青森県・県立戦隊本部秘密基地の入り口になっていた。

県立戦隊において現場活動を行う5人のエキスパート「アオモレンジャー」・・・浩光は県立戦隊の八甲田長官と旧友であった父親の推薦で、そのリーダー「リンゴレッド」として迎え入れられることになっていたのだ。

アオモレンジャーは、すでにメンバーとなっていた善知鳥啓美(うとう ひろみ=ホタテピンク)、陸奥みき(むつ みき=イタコブラック)、木造啓太(きづくり けいた=シャコイエロー)、そして南部雄介(なんぶ ゆうすけ=イカブルー)とあわせて、5名の精鋭である。

敵は、青森県の農林水産観光資源の支配を企んでいる(らしい)NOKIOなる秘密組織。ナマハゲたちは、NOKIO秋田支部が送り込んできた刺客だったのだ。

間もなく青森県各地がハタハタの大群、秋田犬の大群、空から降り注ぐ米俵などによって蹂躙される。ついには青森市の「青森県観光物産館アスパム」に件のナマハゲの大群が現れるに至り、ついにアオモレンジャーが出動する。

次々に必殺技を繰り出してナマハゲたちを撃破していくアオモレンジャー5人の前に、巨大化したナマハゲキングが立ちはだかる。ホタテピンクは、ねぶた型巨大ロボ「タムラマロ」を呼んで応戦するものの、ねぶたゆえに紙製だったため、キングの放つ火炎放射によってあえなく炎上。ホタテピンクはすかさず「青森県観光物産館アスパム」を変形させて「アスパムロボ」とし、出撃させた。

さらにアスパムロボとタムラマロを合体して「スーパータムラマロ」とし、青森ベイブリッジを武器にした必殺技「オーロラベイブリッジ唐竹割り」によって、ナマハゲキングを撃退するのであった。

 

第弐話/1997年11月14日放送
「蕪島(かぶしま)わんこそば対決!逆襲の銀河鉄道」
 畑澤聖悟・作

三戸郡田子町で、ピクニック中の家族が謎の怪人に「わんこそば」を大量に食べさせられて重体になるという事件が発生、青森市「青い海公園」を散歩していた浩光と啓美は、ただちに本部に呼び戻される。

本部の調査によると、三戸町、名川町、福地村という順番で同様の被害が連続していることが報告されるが、そのルートの向かう先は八戸市だ。ただちに八戸に向かったアオモレンジャーは、蕪島でカップルを襲っているNOKIO岩手支部の怪人「わんこそば男」を発見する。

早速、新兵器「ワールドカップバズーカ2002」を放つものの、弾はあたかも招致に失敗したワールドカップのごとく、外れて遠く彼方に飛んで行ってしまう。続けて放った「整備新幹線バズーカ」だが、県民の期待もむなしくめどが立たない現実のごとく、今度は目標に届かない

一方、わんこそば男は「チャグチャグ馬コ」の大群を呼び、アオモレンジャーを襲う。ホタテピンクは迷わずタムラマロを呼び、馬を蹴散らす。わんこそば男はこれに対抗し、文学者型ロボ「賢治ロボ」を呼び出した。

賢治ロボが「雨ニモ負ケズ」「風ニモ負ケズ」攻撃を繰り出すと、紙で出来たタムラマロは窮地に陥ってしまった。アオモレンジャーはただちにタムラマロを「運行停止」とし、替わりに「太宰ロボ」を招来。2大文学者ロボの真っ向勝負と思われたが、賢治ロボはいきなり「銀河鉄道」に変形し、突進攻撃に切り替えてくる。苦戦するアオモレンジャー。

そこでホタテピンクは太宰ロボに、禁断の最終技を命令する。相手に抱きつき、水の中で自爆する「スーパー入水心中」だ。これにより、岩手の怪人は銀河鉄道もろとも太平洋の藻屑となったのである。太宰ロボはというと・・・「自分だけ生きて帰ってくるはず」と、いうことであった。

 

第参話/1997年12月19日放送
「フルーツ王国の野望!逆転のジングルベル」
 畑澤聖悟・作

山形に向かって走る青森のリンゴ運送トラックが、次々と何者かに襲われるという事件が発生。被害者たちはそろって、病床で「黄色いサクランボ」を口ずさんでいることから、アオモレンジャーはサクランボの名産地、NOKIO山形支部の仕業と断定した。

リンゴを狙っている敵は、リンゴが最も集まる場所に来るはずとの浩光の勘で、アオモレンジャー5人は弘前市の弘前青果市場(通称ピロカ)に向かう。

市場のお姉さんに邪魔者扱いされながら構内を走り回るうち、5人は倉庫中のすべてのリンゴ箱の表示が「山形県産」に書き換えられていることに気づく。唖然とする5人の前に、NOKIO山形支部長「フルーツ大王」が姿を現した。

フルーツ王国を標榜する山形県だが、日本一の出荷量を誇るのはサクランボと洋ナシだけである。これにリンゴを加えて、名実ともに日本一のフルーツ王国になろうと企んだのだ。なにしろ青森県は、リンゴの生産量日本一である。目を付けられるのも仕方がない。

多数のフルーツ戦闘員を繰り出すフルーツ大王だが、アオモレンジャーは必殺技を繰り出して、簡単に蹴散らす。

それを見たフルーツ大王は巨大ロボ「王将ロボ」を出撃させる。固くてデカい王将ロボは、出動したタムラマロの攻撃を全く寄せ付けない。慌てて太宰ロボを呼ぶホタテピンクだが、太宰ロボは目測を誤ってタムラマロに抱きつき、そのまま岩木川にスーパー入水心中してしまう。

万事休すと思われたその時、八甲田長官の要請で「岩崎村サンタランド・ヨールプッキ祭り」から本物のサンタクロースが飛来した。サンタは王将ロボとフルーツ大王を靴下に入れて、そのまま何処かへ飛び去って行ったのであった。

 

第四話/1998年2月13日放送
「東北を制覇する日!さらばイカブルー」
 畑澤聖悟・作

NOKIO福島支部が送り込んできた白虎隊を各個人技で撃破、巨大化した会津磐梯山男をタムラマロで粉砕したアオモレンジャー。しかしイカブルー=雄介は、タムラマロではなく太宰ロボを出撃させていれば一般市民の被害も少なくて済んだのにと、不満をホタテピンク=啓美にぶつける。

雄介はこれに限らず、この頃何かと啓美に突っかかっていたのだが、そうした様子から雄介の啓美に対する恋心を読み取ったバサマ(みき)は、浴場でそれを啓美に伝える。一方、浩光に気がある啓美は、浩光にそれとなく状況を伝えるのだが、鈍い浩光にはピンと来ない。

そんな折、NOKIO宮城支部の、笹かまぼこでできた「巨大七夕飾り」が仙台から東北道に乗り、行く手にあるものをすべて踏みつぶしながら北上を続けていた。

アオモレンジャーは、大鰐弘前インターチェンジ付近にイタコブラックの乗るタムラマロ、津軽サービスエリアにリンゴレッドとシャコイエローの乗るアスパムロボ、そして東北自動車道終点の青森料金所にはイカブルーとホタテピンクの乗る太宰ロボをそれぞれ配置して、三段構えの作戦で迎え撃つこととした。ところがタムラマロ、アスパムロボともに、あっさりと突破されてしまう。

太宰ロボで七夕飾りにしがみつき、七夕飾りの動きを止めようとする雄介。混乱するコクピット内、雄介はどさくさまぎれに啓美に想いを伝え、生還したらデートする約束を取り交わして啓美を射出、太宰ロボをマニュアル操縦したまま、七夕飾りとともにスーパー入水心中で自爆する。

禁断中の禁断技、「3度目のスーパー入水心中」・・・これを実行すれば生きて戻ることはできない、はずであった。

誰もが絶望した直後に、雄介は何事もなかったように戻ってくる。これで、アオモレンジャーは東北5県のNOKIOを殲滅したのである。

東北制覇記念パーティーがあった次の日、雄介は啓美との待ち合わせ場所に向かっていた。そこに襲いかかるNOKIO北海道支部ホッカイレンジャーのリーダー、毛ガニ男。雄介は変身しようとしたが、迂闊にも活彩ブレスを本部に忘れてきていた。毛ガニ男のハサミが一閃し、雄介は雪中に倒れてしまった。

 

※全国放送版/1998年2月26日放送
(第壱話を短縮してリメイク)
    地方民間放送共同制作協議会最優秀賞を受賞

 

第伍話/1998年4月3日放送
「青森県最大の危機!ホッカイレンジャー登場」
 畑澤聖悟・作

いくら待っても約束の来ない雄介に腹を立て、一人部屋に戻った啓美のもとに、雄介が殺害されたとの報告が入る。

本部で悔しがるアオモレンジャーたちだが、いかんせん敵が誰なのか想像も付かない。そこでバサマ(みき)が口寄せをすることになった。イタコの口寄せが始まると、やがて雄介の霊がバサマに憑依し、相手がホッカイレンジャーの毛ガニ男であることを告げるとともに、啓美に対してデートの約束をすっぽかしたことを謝罪する。

そんな折、毛ガニレッドがはにわラーメンを急襲、基地のあちこちを破壊、第一種警戒態勢を突破して本部に現れた。アオモレンジャーは変身して毛ガニレッドと対峙する。するとそこに、シャケシルバー、アバシリブルー、ヒグマブラウン、マリモグリーンが次々と出現。「道立戦隊ホッカイレンジャー」勢ぞろいである。

一方、蹂躙された基地の放棄を覚悟した八甲田は、職員の避難のため、白神博士に「超巨大飛行戦闘母艦・デッタラー」の発進を要請。デッタラーはホッカイレンジャーの強さに圧倒されているアオモレンジャーを救出し、地下基地の天井を突き破って空に舞い上がる。八甲田長官は、ホッカイレンジャーごと基地そのものを爆破しようと、自爆装置を起動した。

爆煙の中に消えていく県立戦隊本部基地。これで終わったかに思えたのだが、アオモレンジャーが上空のデッタラーから見たのは、十和田湖を覆い尽くすマリモ、陸奥湾を覆い尽くす流氷、そしてその流氷を渡ってくるキタキツネ、道産子、ヒグマの群れであった。ホッカイレンジャーの攻撃は、今始まったばかりだったのである。

 

 

第六話/1998年6月5日放送
「捨て身の愛県心!決戦のスタジアム」
 畑澤聖悟・作

流氷を渡ってくるキタキツネ、道産子、ヒグマの群れ。その後には巨大ロボ「クラークロボ」の姿があった。同時にテレビを通じて無傷をアピールするホッカイレンジャー。アオモレンジャーの敗北を知った青森県知事は、慌てて沿岸に「接岸拒否バリヤー」を配備、作動させるものの、クラークロボの前では無力であった。

アオモレンジャーはデッタラーに搭乗したままクラークロボに接近、整備新幹線バズーカを放つ。バズーカはクラークロボに届くことなく、ねらい通り足下の流氷を割った。海中に沈むクラークロボ。

勝利もつかの間、今度はデッタラーの出力が落ちていく。青森県全土で愛県心が極端に減少し始めていたためだ。デッタラーは、白神博士と八甲田長官によって開発された「活彩プラズマコンバータシステム」によって、青森県民の愛県心をエネルギーに変換して動いているのだ。

ホッカイレンジャーが県民を戸別訪問し、北海道の特産品をばらまいて、県民を「北海道びいき」にしてしまったために、エネルギー源である愛県心が極端に減少してしまったのである。それだけではなく、馬淵川ではヒグマがシャケを獲り、国道4号線の幅いっぱいに牛が広がり、リンゴの木に、ジャガイモがなり、弘前城の天守閣が時計台になってしまう有様。ホッカイレンジャーによる「青森の北海道化」は、猛烈な勢いで進行していく。

そんな中、ホッカイレンジャーからの挑戦状が届く。「三時間以内に青森県総合公園の陸上競技場まで来るっしょ!」・・・出動を制止する八甲田の言葉を振り切って、アオモレンジャー4人は小型飛行メカ「ウミネコ1号」に乗り込み、スタジアムに向かった。

 

 

第七話(最終回)/1998年7月31日放送
「アオモレンジャー万歳!青森県黄金の夜明け」
 畑澤聖悟・作

スタジアムで待ち受けていたのは、ホッカイレンジャーと、そのサポーターと化した3万人の青森県民であった。

アオモレンジャーの個人攻撃は全く通用せず、絶体絶命かと思われたその時、三社大祭の囃子に乗って、死んだはずのイカブルーが登場する。イカブルーは超満員の客席に向かってイカスミシャワーを放射。その成分は、シュイニーアップルジュースとホタテ貝柱のつぶつぶ、それに遮光器土偶の粉とイタコ五十人の爪の垢をブレンドした、いわば青森のエキス、青森県の汁なのである。これを浴びた観客は洗脳が解けて愛県心を取り戻し、アオモレンジャーは攻勢に転じる。そう、イカブルーの正体は、八甲田長官その人であった。

それでも残り147万県民の洗脳を解かなくては勝利は望めない。そこで県立戦隊は全戸を直接訪問し、この青森の汁を振りまいていく地上作戦を展開した。

作戦は順調だったが、アオモレンジャーのエネルギーは早くも底をつき、時間切れが迫っていた。業を煮やした白神博士は、デッタラーによる、青森全土に対する「青森の汁」の絨毯爆撃を開始する。

いささか無謀な作戦ではあったが、県民はたちまち洗脳から解放された。すべての愛県心が怒濤のように活彩プラズマコンバータに集まり始め、スタジアムの観客たちは「リンゴレッドコール」を繰り返す。

リンゴレッドは無限のエネルギーが体内に満ちていき、なんと黄金に輝く巨人となった。リンゴゴールドの誕生である。

ホッカイレンジャーは海中に没したクラークロボを召喚して対抗するが、リンゴゴールドの声に応えたデッタラーが変形を開始、巨大なマサカリの形となる。リンゴゴールドはこの巨大なマサカリを振るい、クラークロボとホッカイレンジャーをたちまち撃破、その直後、消滅してしまった。

戦いが終わったその場所で、完全に意識を失った状態で救出され、病院に搬送される浩光

啓美は、そんな浩光の看護をしていこうと決意する。

みきはイタコとしての修行を再開するため、恐山に戻ることになる。

啓太は東京の大学に行くことになる。

こうしてアオモレンジャーは解散し、戦いはひとまず休止符を打つこととなった。

 

(第七話をもって第一シリーズは終了。この年9月からの「アオモレンジャー外伝 青森の星☆シャシネンジャー」を経て第二シリーズへ突入する)

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