Old Briarの入手

15年6月、30年以上前に輸入されたオールドブライア(エボーション)が
大量に放出され、手に入れる事にしました、
1978年〜80年の頃に輸入されたギリシャ産のもので木目の見えない
程に変色し埃もたっぷり付いて居ましたが6月10日入手しました、


普通は水を付ければ木目が見えるのですが埃と変色で木目の様子がさっぱり判りません
そこでラフの位置から木目が出る角度に切り落として見ました、
中央の写真です、濡らして見ると真っ赤に変色して居ますがグレインがあらわれました、
早速、パイプ製作を開始して20本程完成させました、
過去にもオールドブライアーでの製作は何本かやっていますが、20本まとめて作って見ると
その特徴が良く判って来ました、
1.新しいブライアーは肌色くらいですが古くなるとブライアーの樹脂が変色して赤くなっている
  木目出し染料を入れて、#400、600,1000のサンドペーパーで研磨しバフを掛けると
  写真のパイプの様に着色が不要です、
2.ともかく硬く、整形に倍の手間が掛かり、サンドペーパーも3倍位い時間がかかります
  WAX無しでも、バフを掛ければ見事な艶がでます、
3.グレインはかなり木目が細かく、バーズも粒が小さめです、
4.普通硬いブライアーは重いものですが、オールドブライアーは通常のブライアーより
  15%位い軽く仕上がる様です、
5.染料の入りが悪く、目出しにコツが必要です、
6.出来上がったパイプは私の他に二人に試喫して貰いましたが初めから美味しく
  喫えるとの事でした、

以上が今までに感じた事ですが、製作には手間が掛かりますが素晴らしい材料が手に入ったと思っています。
入手したブライアーは200個なので、今後多くのオールドブライアパイプをご提供できると思います、
楽しみにお待ち下さい。

2015−8−8