結婚披露宴に入れ替え戦?その8
   ダッカ・シェラトンのvipルーム


 本命の結婚披露宴のこと。結婚披露宴の前日、新郎の兄の家に大勢が集まり始めました。新郎の生まれ故郷のチュアランガという町(ダッカ市から180kmの東)から親戚がバス一台を借り切って8時間かけてやってきたとい言います。その人たちが入れ替わり立ち替わり、新郎の家に食事をしにやってきました。

 出される食事は、バングラデシュのカレーです。  (このカレーだけの話は、またすることにします。)牛肉のカレーです。大きなバッカンにたっぷり一日前から煮込んだものです。テーブルで食べられない人たちは、床で食べます。私も床であぐらを組んで食べさせてもらいました。手で食べます。この手で食べる食べ方は、それなりに方法があります。日本人のやったことのない方法です。そして、いよいよ当日。夕方、7:00からダッカ空港にほど近いシェラトンホテルです。ホテルの宿泊料金は、日本の値段。¥15000。教師の月の給料が\9000ですから、バングラデシュの人にとっては、どんなに高いかわかります。
 
 そこで、大勢の親戚を招いての披露宴。何人集まるのか、知らされていません。席順をどうするのか、新婦のパパは気が気ではありません。
新婦の晴れ着姿
 妻と新婦のKさんは、日本の文化、着物です。 
バングラデシュの女性は、サリー です。生花を髪にアレンジして着飾っています。男性は背広。        15テーブルに10人ぐらい座っていますから、150人。
 いよいよ、始まり。 

司会はいません。
          
新郎の兄が、バングラ語で何か話し始めました。                           それが始まりだと気がつきました。                新婦の父が日本語で話しました。
     私たち夫婦が新郎に紹介されます。
 ちょっと緊張して、
 
 HELLO! I CAME FROM JAPAN.
SHAON IS MY IMPORTANT FRIEND SINCE 5  YEARS AGO
.I AM ….
I AM GLAD TO COME BANGLADESH, AND TO MEETMANY SHAON'S  RELATIVES. I  AND SHAON ARE FRIEND FOREVER. THANK YOU.   
  中学生の英語でした。 
 
 そして、新婦の妹が歌を披露します。みんな初めて聞く日本に歌に聴き入っていたようには思えません。黙々と料理を食べています。カレー味のものばかりです。アロエのヨーグルトのようなジュースを飲みました。乾杯はありません。そのジュースはお祝いの時に必ず出るものと言います。「おえー」という代物です。アロエの味ですから。それにコショウが入っているように辛いのです。全部、飲まないと失礼になるとのことで飲み干しました。 もう一度、「おえー」でした。
 
イスラーム教の国。お酒はありません。料理はたっぷり。一時間もした時、新郎の友達が歌を歌っている時のことです。突然です。150人の来客が、ぞろぞろと会場から出て行ってしまうのです。(ど、どうなっているんだ。帰っちゃうの。)5分ぐらいして、ぞろぞろ人が入ってきました。
 今度はほとんど男の人ばかり。わかったことですが、来客の入れ替え戦だったのです。      私は、入れ替え戦の男性客に「青い山脈」と「ブルーシャトー 」を
口伴奏入りでボディイアクション 付きで披露。  
「ONCE MORE?」と聞くと
「OFF  COURSE!」の大合唱の男性群、乗りのりは国境を越えましたねえ。


新郎の一番尊敬するおじさん

新郎、新婦のナイスショット

  
 新郎の友達、バングラの民謡を謳ってくれた 。 Ken