■その19 【暮らしぶり】
「ポリスマンは相済まんの治安維持

  
  


▲バングラの交通手段と実状がいっぺんに写ってい ます。(踏切で撮りました)」
  トラック・牛車・自転車・徒歩
   【バングラデシュ・レポート】

一番最初に見たのが、レポート済みのダッ  カ空港。 ポリスマンは、結構存在感がありました。
 
 ●二番目が、田舎に移動する途中、ガソリンスタンドに立ち寄ったトラックに乗っていたポリスマン。カメラを向けると持っていたライフルをちょっと持ち上げて、親しみのある背顔をして首をキュッと傾ける挨拶をしてくれました。一人がそうすると他の何人かが「おい、あっちを見ろよ。外国人が写真撮ってるぞ。」とでも言っていたのでしょうか。肩を突っつかれた全員がこっちを向いて、ライフルをかざして揃って、挨拶をしてくれたのでした。
 
 ●三番目が、あの「やばい、やばい話」の時のポリスマン。あの時もライフルを構えていました。あの時ほど、ライフルを人を殺す武器としての怖さを感じたことはありませんでした。

 ●四番目が、新郎の兄の経営する工場街に入っていくときのことです。道路の入り口の端にライフルを地面につけて、座っている15人ぐらいのポリスマンの集団です。これは、ぐっと睨んですごみがあります。聞くと工場街の警備にあたっているそうです。工場の入り口にさしかかると、バラばらっとポリスマンが車を取り囲んで、運転手に尋ねています。首とライフルで「GO!」といいます。工場の鉄の扉が開いて、警備員が2〜3人入り口を固めました。それを除けばいたって平和な雰囲気です。

五番目にみたポリスマンには、驚きました。交差点で止まっている「RIKISYA」の運転手にアイスピックを振りかざして、大声で怒っています。「なんだ?」って新郎の弟に聞くと、言うことを聞かない力車の運転手に怒って、タイヤをパンクさせるためにアイスピックを振りかざしているんだ、ということでした。おっかねえけれど笑ってしまいました。なんとも人間的ですから。パンクをしたら、パンク修理代金が
高くて、商売に影響します。即、罰しているのです。これって素敵ですね。だってわかりやすいですもの。

六番目は、田舎の交差点に立っているポリスマンとダッカ市内の交差点に立っているポリスマンとの違いです。田舎のポリスマンは、通行人が交通整理に従っていて自信が感じられます。ところがダッカ校外のポリスマンは、自信がなさそうに見えます。
 それもそのはず、通行人は言うことを聞いていないのですか。なんだか通行人の動きに追随しているように見えます。信号はあるのですが、作動していません。作動しているところがあっても守っていません。人は、自分の判断で渡っていきます。車は、警笛を鳴らし続けて、自分で右折、左折してきます。力車は、固まってセーので渡り
 ます。ウインカーなんか使っていません。警笛です。まあ、さすがセンター街は交通量の多さで、ポリスマンに従っていましたがね。白ヘルに黄土色の長袖。黒の皮の長ブーツ姿です。白い指揮棒を持っていました。たいへんなことです。

 ▲屋根の上まで乗って…乗車賃はいくらかな?
ken