【バングラデシュ・レポート】

 

 ■その5 「女性トイレの色は何色?」

   ちょっと思い出したことがあります。成田からマレーシアのクアラルンプール空
港まで6時間。クアラルンプール空港で5時間待って、その後バングラデシュまでは
4時間。そのクアラルンプールでトイレを探したのですが、「見つからない。」と
戻ってきたのが新婦の妹さん。「ないわけないよ。」とみんなでうろうろ。遠くにブ
ルーのマークが壁に光っています。「あそこじゃないの?」「あそこは、男性トイレ
よ。」みんな、納得しながら、男子トイレの近所に女性トイレがあるはずだという絶
対の確信の元、近づいて行きました。「この、ブルーの光のプレートをよく見てご覧
よ。」
 私は発見したのです。ブルーの光のパネルには、女性のシルエットがあるではあり
ませんか。みんな、「わー!」といって笑いながら入っていきました。日本で見慣れ
ているトイレの標識は、男性は「ブルー」にジェントルマンとか、男性のシルエッ
ト。女性は「レッド」に女性のシルエット。ここクアラルンプール空港では、トイレ
の標識が「ブルー」で、そこに「女性のシルエット、男性のシルエット」で区別し、
「ブルー」はトイレの標識色だったのです。先入観をもって見ていた私たちには、色
でしか判断をしていなかったわけです。それが見えていなかったのでした。






 ■その6 「ああ、喫煙家には過酷な状況」

   もう一つ。クアラルンプール空港は、どこも「NO,SMOKING」。喫煙家のNさん
のパパは、イライラ。「WHERE IS SMOKING EREA?」 店員に聞いてあげました。
すると「NO,1 OR 2 GATE!」 こりゃ大変だ。1番ゲートと2番ゲートは、ずっと向
こうの空港のはずれ。歩いて5分もかかる場所。吸いたいときは、すぐ吸いたいもの
でしょう。それを5分歩いて、吸って、また5分、歩いて戻ってこなけりゃいけない
のですから。そのストレスは大変なものがあります。そのイライラで2本も余分にタ
バコを吸って返って来たNさん。吸いながら周りの人に日本語で「何だって言うんだ。
こんなところだけトップクラスの仲間になっちゃって…」と当たったそうです。周り
の外国人は「なんだかわからないけれども、判った顔してくれた。」と変な自慢をし
ていました。過酷ですね。

                      Ken